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ヤンキーズ〜辛い過去を持つ女〜  作者: MAIKA
* 第一章 *
3/13

対面



何これ…

え、私こんなのに乗らないといけないわけ…?


「何してんだよ。ほら、早く乗れー」


「いやいやいや…なんでバイク?」


「歩くのめんどくさいから」


どれだけめんどくさがり屋なんだよッ!

私バイクなんて乗ったことないんだけど…


「いーから乗れって!」


「うわぁ!!ちょ、待って待って待ってー!!」


ギャーー!!!

やばいやばい!どうしよっ?!

乗っちゃたよ?!


「そんな強張るなって。

風が当たって気持ちいいだろ?冬はさみぃけどさ」


寒いんかいっ!!

まぁ、今夏だからいいけどさ…


「っていうか霧野さんって何年生?」


「俊でいいよ。」


「……俊、ね。で?何年?」


「3年ー」


「げっ!先輩じゃん」


「え、お前同学年じゃねぇーの?!」


「2年ですー」


「まじかよ…あ、敬語なしな」


「ほーい」


昨日あったばっかりだとは思えない仲の良さ

琴心はそこまで社交的ではない

容姿端麗に加え文武両道

そんな琴心は学校で高嶺の花としてみんなから一目置かれている

だとするとこんなに早く仲良くなるはずがない

と言うことは俊が社交的なのだろう

そう考えているうちにアジトとやらに着いたみたいだ


「着いたっと」


「へぇ、ここがアジト?」


思った通り空き倉庫をアジトとして使用しているみたいだ

見た所、人いなさそうだけど…


「人いるの?」


「いるぜー。3人」


「3人?!!」


え、少なすぎない?!


「ここに来ていいのは幹部だけだからなー」


「……幹部?」


「そー。まぁ中にはいろーぜ」


俊は笑いながら倉庫の扉を開けた。

真っ先に私の目に入ったのは人が20人近く倒れている所

ヘッドホンを首にかけている人は倒れている人を踏んずけていた

色々アクセサリーをつけているチャラそうな人は倒れている人をイスにして座っていた

女の子と間違えそうな程可愛い人は動画を撮っていた


「…何、これ……」


私が発した声は何を言ったかわからない程掠れていた


「これか?普通に喧嘩した後だろ」


「あっ!俊じゃん!遅かったねぇー!」


可愛い男の子は俊を指さして叫んだ。

何か声も普通の男よりも高い

これを男の娘っていうんだろーね


「その子?俊が気に入ったって子は」


驚いたようにそう言った。

…何で私を見て驚いてるんすか。

私はあなたのチャラい格好に驚きますけどね


「こんな子を気に入る意味が分かんないんだけど。」


それは私も同感ですよ。ヘッドホンさん

っていうか俊は何で私をここに?


「まぁまぁ話してみれば分かるよ」


「…何を話すのよ

というか私をここに連れてきた意味を教えてくれる?」


「…へぇ〜。何となく分かったかも!

俊がこの子を気に入った理由!」


「だろ?蒼ならわかってくれると思ってたんだよー」


へぇ。あの可愛い子、蒼っていうんだ

蒼って女の子でも通じる名前よね。

……性別間違えて生まれてきたんじゃないないの?


「あー!僕の事女の子って思ってるでしょ!僕は正真正銘の女の子なんだからね!……間違えた。僕は正真正銘の男の子なんだからね!」


「何でそんな所を間違えるの……」


ヘッドホンさん、その通りっ!

ってか蒼って人以外みんな身長たかいんですけど…

蒼って人も私より10cmくらい高いし…


「まぁそんな事よりもお前ら自己紹介しろー」


「はーい!僕は宮野蒼!……男だからね?後、蒼って呼んで!」


可愛い子は蒼ね。


「俺は赤嶺洸大!よろしくねー。えっと、琴心ちゃんだっけ?洸大って呼んでね」


チャラい人が洸大


「なんで私の名前知ってるんですか?」


「俊が昨日言っていたからでしょ。

僕の名前は結城藍人。なんとでも呼んで」


ヘッドホンが藍人


「……っ死ねぇー!!!」


「っ危ない!!」


「え?」


バットを持った人が藍人を殴ろうとした

私はとっさに藍人を押して藍人が殴られないようにし、バットを持っている手を蹴った後背負い投げをした


「す、すげぇ……」


「やっば!」


「かっけぇー!」


「背負い投げ……」


「…背負い投げしたぐらいで気絶するなんて弱すぎでしょ………」


「…俊が気に入った理由わかった」


「見た目と違って凄いことするねぇ…」


「すごーい!」


「ここまで強いとは思ってなかったわ」


「……で?私をここに呼んだ理由、教えてもらえる?」




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