閑話 ミーナの思い
祝、初割り込み投稿!
ーミーナー
「…眠れない…」
ある日の夜、どうしてかわからないけどミーナは目が冴えて眠れなかった。
友達と次の日に遊ぶ約束をした夜に楽しみでなかなか寝付けなかった事があったけど、今日はそんな感じじゃなくて何故か眠れなかった。
「む〜…」
お布団に寝転んで、目を瞑っても全然眠れなくて唸っていると、横で寝ていたコウお兄ちゃんが声を掛けてくれた。
「どうしたミーナ、眠れないのか?」
「うん、ぜんぜん寝れないの」
コウお兄ちゃんは「そうか…」、といってお布団から手を出してミーナの頭を撫でてくれた。
「ん、くすぐったいよぉ〜」
ミーナはそう言うけど、本当はすごく嬉しくてお布団の中で尻尾を振っていた。
今思うと、ミーナがコウお兄ちゃんとタマモお姉ちゃんの所に来てから半年も経った。
ミーナが初めてコウお兄ちゃんに会ったのは、お父さんが死んじゃって、助けに来てくれたみんなから離れてお父さんのお墓を作ってあげようとした時だ。
お母さんが死んじゃった時と同じ様に、穴を掘って埋めようとしている時に、雨の音で魔獣達に気が付かなくて襲われそうだった時に、いきなり魔獣達が倒れて、その後に近づいてくるコウお兄ちゃんを見て、この人が助けてくれたんだと思った。
お兄ちゃんは怪我はないか聞いてきた時、「お兄ちゃんが助けてくれたから、怪我はしてないよ」、と言った後に初めてお兄ちゃんの名前を聞いた。
その後に、お兄ちゃんは一緒にお父さんのお墓を作ってくれた。そしてお父さんのお墓が完成して、お別れの言葉を言って泣きじゃくっていた私の頭を撫でて、お父さんが天国で悲しい思いをする事と、1人じゃないって事を言ってくれた。
だからミーナは泣かないって決めた。
お兄ちゃんが私をおぶって、助けに来てくれたみんなのところに戻るとお兄ちゃんと一緒に怒られたけど、最後はみんな生きていてよかったって言っていた。
その後にタマモお姉ちゃんと初めて会って、誰が引き取るかというところで、「コウお兄ちゃんの所がいい」と言うと、みんなが話し合ってお兄ちゃんとタマモお姉ちゃんの所に行く事が決まった。
そんな事を思い出していると、お兄ちゃんが頭を撫でながら声を掛けてきた。
「今日は一緒に寝るか?」
「うん!」
ミーナは頷いて、お兄ちゃんのお布団の中に入ってお兄ちゃんの腕に抱きついた。お兄ちゃんが頭を撫で続けているとだんだんと眠くなって来た。
「ん、」
「…そろそろ寝よっか、おやすみ」
「…うん…おやすみ…あ、そうだ」
ミーナは眠りに落つる寸前、コウお兄ちゃんに
「お兄ちゃん…大好き…」
と呟いた。
初めて割り込み投稿の存在に気付いた作者です。
本当はもっと早く書くべきだったのですが、上記の理由により今頃投稿し、これでやっとミーナの専用話がかけました。
これからも頑張って行こう。