エピローグ1
学校の勉強は苦手ですorz
7月2日内容付け足しました。
アルフレッドさん達が村に住み始めてから2ヶ月の月日が経ったある日、俺は最近ずっと続いてる暑さを感じて目を覚ました。
「…またか」
身を起こして両端を見ると、並べていた布団から抜け出して俺の布団に侵入して寝ているミーナとルナがいた。2人共穏やかな寝息を立てて気持ち良さそうに眠っている。
そんな2人に俺は微笑みを浮かべて頭を撫でていると、ミーナの隣で寝ていたタマモとユキカゼが起きた。
「おはようじゃ、コウは先に起きていたか」
『2人共おはようございます。ふふ、全くコウは2人に懐かれてますね』
「ははは、それは嬉しいね」
そんな会話を交わした後に外を見ると、薄っすらと陽の光が昇る頃だった。ミーナとルナを起こさずに布団から抜け出して朝食を作る為に台所に立つ。
ところで、何故ルナが社で寝ているのかというと、実は魔法学園に通う為に勉強をするためである。
きっかけは1ヶ月と少し前、俺とミーナが勉強をしている所にルナが遊びに来たことがあり、そこで俺達が魔法学園に行く話が出てきてところ、ルナも行きたいと言い出した事である。
幸い、ルナが今は5歳で3年後にギリギリ入学試験が受けれる年齢である事と、アルフレッドさんとセリスティアさんが俺達と共に居る事を条件にして入学試験を受ける事を許可してくれた。
その様な理由で週に5日、勉強をする為に社に泊まりに来ているという訳である。
あと少しで朝食が完成するところでミーナとルナが起きてきた。
「コウお兄ちゃん、タマモお姉ちゃん、ユキカゼ、おはよう」
「ん、皆おはよう」
「おはよう、あと少しでご飯出来るから顔を洗っておいで」
そう促すと2人は「は〜い」と答えて洗面台に向かっていき、2人が戻ってくる頃には朝食が出来たので、皆で席に着いて朝食を食べた。
朝食を食べ終えた後は3人で勉強をする、と言っても俺とミーナは既に推薦状を書いてもらう事が決定している為、ルナに教えながら予習をする事ぐらいしかない。しかし、ルナだけに試験を受けさせるのは何だか悪いので、俺とミーナも試験を受ける旨をオーガント国王に手紙を送ったら、数週間後に返事が帰って来て、一応推薦状は貰いに行く事になるがその様に手配してくれたらしい。
(またあの国王に借りが出来たな。一度会いに行ったら何かお礼の品でも渡すか)
俺は内心そうしようと思った。
ルナは、ある程度の事はアルフレッドさん達に教わった様で、残りの約3年で合格ラインは余裕で超えるだろう。
午後からは魔法の実技に備えて、魔力量の増加と魔法の練習をする。勿論体力の強化と武器による戦い方も同時に教えている。
ルナは弓が一番得意らしく、200メートル先の的の中心に当てるほどの本職の狩人顔負けの腕前である。
魔力の流れが見えやすいエルフ族と、夜目や視力に優れている吸血族の特徴を兼ね備えているルナにとって、弓は凄く相性がいい武器の様だ。
しかし弓しか使わなかったら敵に近づかれた時に対処できない事があるので、ちゃんと近接戦闘のやり方もしっかりと教えている。
俺は得意な武器を最低3つまで常に扱える様にさせている為、もし武器が1つ破壊されても大丈夫な様にしている。
俺達の得意な武器はそれぞれ順に、
コウ 【刀(剣)、薙刀(槍)、小太刀】
ミーナ 【小太刀、双剣(短剣)、槍(棒)】
ルナ 【弓、双剣(短剣)、片手剣】
となっている。
俺は前世での経験もあり、この3つに置いては既に達人の域を超えている。
ミーナは既に草薙流小太刀術奥伝の技も習得しているので、小太刀の腕は達人に近いレベルであり、他2つは上級者のレベルである。
ルナは弓が既に達人であり、他はまだ半年も経っていないので、まだ初心者に毛の生えたレベルだが、なかなかにセンスは言い。
そして今日のノルマを達成したので、今日の訓練を終える事にした。
「今日はこれで終わりにしよう」
俺の言葉を聞いたルナはそのまま座り込んで「疲れた…」と呟いていた。
「お疲れ様、2人共よく頑張ったね」
そう言い頭を撫で、体の手入れをしてから作った夕食を食べた後、お風呂に入ってから布団を敷いて眠りについた。
余談だが、翌日もミーナとルナは俺の布団に侵入していた。
短いですがコレがエピローグです。
次の章は、途中から王都までの道中を書く予定です。
それではまた、(^o^)/