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一緒に帰りませんか?  作者: 夕霧
3/8

紳士の理由

【11月】



 体育大会は無事恥をかかずに済みました。

100m走はビリだったけど(想定内)

チャレンジ走はまさかの4位!(想定外)

とってもほっとしたのが一番の思い出。あとハチマキ。

超可愛かった。

青いハチマキがもう、もう本当に似合ってて、萌え死んだ。


 体育大会の思い出は以上。はちまきはちまき。


 合唱コンクールはうちの2年3組、優秀賞すらも獲れませんでした。はい終わり。

望月くん可愛かった。


 テストは察して。


 あ、そういえば書いてなかったけど塾でハロウィンパーティがあったの。

パーティほどパーティしてなかったけど。

で、ね、望月くんに「ハロウィンパーティ行く?」って訊いたら

「うん、行くつもり。」って言われたからわざわざ授業もない土曜日に塾に行った訳ですよ。

望月くんいませんでしたオーマイガー。

そこで聞く限りでは彼は体調不良で帰ったそうな。

嘘だと思いますか?

私も嘘だと思います。だってあの人面倒くさがりだもん。


 ですが次の日。というか今日。11月1日。

学校でふれあい祭なるものが開催しております。

生徒が部活ごとに食べ物売ったり、ステージで出し物したり、

ゲームの運営したり、そういうことする祭。

私は放送部だから午前放送の午後遊び。

ちゃんと仕事してましたよ。

空腹で半ギレだったけど。


 で、それはいいとして、

望月くんが所属する卓球部、またの名を先生がいないと遊ぶ部は

たこせん…って知ってる?

おせんべいの上に、たこ焼き載せてソース掛けて、更にせんべいで挟んだ感じのやつ。

まあたこ焼き準備できるくらいの金はうちの貧乏学校、貧乏地域協議会にはないから

天かすとか青のりとかかけるだけなんだけどね。

卓球部はそれ売ってるの。

そんで、いるかなーいるかなー、とか思いながらたこせん買いに行く訳ですよ。

いない訳がございません当番表チェックしましたから。


 いました。


「…たこせん、ちょうだい!」

 エプロン可愛いヒィヤァァァァァアアアアアア!!!!!

「あ。」

 接客してる!!!!でも「あ。」って何!!!!

「ごめん。今さ、天かすとかなくて。せんべいとソースだけになっちゃうよ。」

「あ、全然いいよ。」

 可愛さにのぼせていた私は良い訳がないのに良いとか言ってました。

「……え、本当に?こんな感じになるけど…。」

「……ごめん、やっぱ嫌だ。」

 せんべいとソースだけのソレは、もうたこせんではありませんでした。

クソマズそう。

「あともう少し待ったら来ると思うから…また来てね。」

「はーい。」


 もう1回行くとか何の羞恥プレイ。


「ひよちゃーん。」

「…ん?」

「たこせん、買えた?」

「あ、いや、なんか材料切れちゃったみたいで。またちょっとしたら買いに行く!」

「おっけー。」

 ああ、今は同じ放送部の橋場怜ちゃん。

たこせん…じゃなくて、望月くんが好きということは言っておりません。

だってこの人口軽いもん。


「怜、焼き芋食べたい!」

「うん、買っておいで?待ってるね。」

「はーい!そこいといてな!」

「うーい。」

 焼き芋、たこせん屋台の隣じゃん。

付いて行けばよかった。


「怜ちゃんー、買えたー?」

 遠くから手を振る少女に叫ぶ。

「買えたー!」

 走ってこちらに来る。

「たこせん、やってんで!」

「え、マジで?天かすあった?」

「天かすかどうかは分からんけど、皆買ってたで!」

「そうなの?じゃあ買いに行ってこようかな!」

「うん!」

 あ、付いて来てくれないんですか。

私も行かなかったですけど来てくれないんですね。

やばい。ぼっちって思われる。(被害妄想)


「…お願いします。」

「うん。」

 ほー。可愛いー。手が白ーい。指が長ーい。

「あ、昨日ごめんな。」

「…え?」

「昨日授業中に吐き気してさ。」

「え、は、吐き気!?大丈夫!?」

「大丈夫。サボリかと思ったでしょ?」

「うん。」

「酷いなあ。」

 クスクスと笑ってたこせんを差し出してくれる。

「あ、ありがとう!」


 ひゃーーーーー!!!!!!!!!!

サボリじゃなかったーーー!!!!

そしてわざわざ謝ってくださるとかなんてジェントルマンーーー!!!!!

テンション上がり過ぎてたこせんの具こぼれそうーーー!!!!


「怜ちゃーん!」

「買えたー?」

「買えたー!」

「美味しいん?」

「美味しいと思うよっ!」


 たこせん、初めて食べます。

喋りたいだけのために買いに行ったけど。


「…美味しい!」


 作ってくれた(って言うよね?)たこせん、


「めっちゃ美味しい!」

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