自覚症状と変態思考
【10月】
10月。それは行事が盛りだくさんの月。
体育大会に合唱コンクール。言いたくないけどテストもある。
あ、やっぱり言わなきゃよかった。現実逃避したいよう…。
合唱コンクールはまだ平気だよ、うん。
何を隠そう10年ほどエレクトーンを習ってた私だからね!
あんまり好きじゃなかったけど。
それはいいとして。
大問題は体育大会。明日。
私は死ぬほど運動音痴なのです。
本気でいつか死ぬんじゃないかと思うほど。
去年のチャレンジ走…いわゆる障害物競争で
ぶっちぎりのビリを取った。
ハードルを走って飛び越えて走り縄跳び10回する。
そこから麻袋に両足突っ込んでゴールまでジャンプしつつ行く。
バカじゃないの。何なの麻袋って。
しかもこの学校は校庭が狭いから
クラスの人が観戦してる席との距離が異様に近い。
視姦ですか?何なんですか?
「マジで視姦……。」
「は?何お前死にたいの?道路落としてあげよか?」
やば。放送禁止用語(かどうかは分からないけど)を言ってしまった。
あと死のうじゃなくて視姦です。
「いや、まだやりたいこといっぱいあるから。」
「死ね。」
「ひどくない?」
この口が悪いお方は友達の井川凛花。通称凛ちゃん。
というか本気で突き落とすのやめて。痛いし。
「明日って何時集合やったっけ?休んだらあかんかな?」
「ダメに決まってますでしょ。7時50分。」
「は!?早っ!うち何時起きしなあかんの!お前のせいや!」
「何でだよ!」
私たちは放送部なので早く登校しなきゃいけない。誠に面倒くさい。
でもずっと放送席いた方がまだマシだ。
少なくとも皆の前で痴態を晒す自体は避けられる。
「体育大会とか楽しい事1個もないわー!」
「それな。」
……いや、実は私には心待ちにしてる事が1つあるのです。
とても変態っぽいから誰にも言えないけど。
「そろそろ帰る?」
「うん。」
「バイバーイ!」
中指を立てるな友人よ。
「バイバイ!やめよそれ!」
皆さん、私が心待ちにしてることって何だか分かります?
多分大体の友達に言ったら引かれること。
チッチッチッ。はい終わり。
正解は…ハチマキ。
ハチマキ。
正確に言うとハチマキを着けた望月くんが見たい。
あ、今引いたでしょあんた。
でもね、可愛いよ。
何もしてなくてもマジ可愛さ1000%なのに
ハチマキそれに体操服なんて……マジ可愛さ3000%!!
まあそもそもクラスも違うし団も違うからそんなに見られないけど。無念。
あーあ。
完璧に私望月くんに恋をしちゃったんだろうな。
あの日以降、片っ端から「片思い 診断」「これは恋なのか」「片思いをしているのか」
とかひたすらググってる。
頭の中ではこんなの調べてる時点でもう好きになってしまった、って分かってた。
だけど恋なんて久々で///意識するの…恥ずかしくて…/////
……はい。
変態クソオタク腐女子が恋したらこんなもんですよ。
前話で少しでも可愛らしい乙女だと思った方残念でした。
ということで、明日の私の目的は「可愛らしい望月くんを見ること」です。
さあ頑張ろう。




