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拉致     魔導神目線

最悪だ………最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ!


「ここにストラーダは居るか?」


勢いよく宰相の部屋のドアを開けるとビルフールとウィンシャスと国王がポカンとした顔で俺を見た。


「ストラーダ君なら今日は見てませんよ。」


ビルフールの言葉に吐き気を感じる。


「なんだ?ストラーダに逃げられたのか?」

「………逃げたんじゃない………クソ。ストラーダを見つけたらすぐに俺に知らせろ!解ったか?」


クソ………クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ

昨日の道君は嬉しそうで幸せそうだった。

俺のセクハラにだって何時もより数段甘い返しをしてくれていた。

逃げたんじゃない。

彼女は彼女なりに俺を好きになろうとしているように見えた。

あの子が逃げるなら!あの監視用ネックレスなんてしていかない。





朝、俺の部屋にいの一番に入って来たのはモアだった。

モアはイライラしたように俺の鼻先に人差し指を突き立てて言ったんだ。


『ストラーダ様に少しは自由を与えて下さい。』


道君は彼女に何を言ったのだろうか?

俺はそんな安易な考えで言った。


『出来るだけの自由は与えてると思うけど………それよりストラーダ君は?』

『へ?』

『一緒に来なかったのか?ガンフ夫婦にまだ捕まっているのかい?早く帰してくれないと俺は気が気じゃないんだが………』

『何言ってるんですか?』


モアの顔が青くなっていくのが解って俺は息を飲んだ。


『き、昨日、ストラーダ様は家に来ていません。』


俺は座っていた椅子から勢いよく立ち上がった。

倒れる椅子なんて気にもしないで魔法を発動して監視用ネックレスの映像を出そうとしたが出てこない。

ネックレスの気配が感じられない。

結界の中にあると言う事だろう。

もしかしたら、俺の部屋からでてビルフールやウィンシャスに拉致されてそっちに居るかもしれない。

俺は詠唱するとウィンシャスの執務室のドアを勢いよく開けたのだ。


「ストラーダ君になにかあったんですか?」

「………連れ拐われた。」

「「「!」」」


三人が驚いているなか俺はウィンシャスの執務室を出ていこうとした。


「待てライガイヤ!」


国王に止められ俺は眉間のシワを隠す事もなく国王を睨み付けた。


「俺達も探す。良いだろ?」

「国王様の仰る通りです。王宮魔法使いとしてストラーダ君の捜索を手伝わせて下さい‼」

「一人よりマシだろライガイヤ?宰相の力も貸すぞ。」


この三人は道君を気に入り過ぎている。

俺は三人を睨み付けて言った。


「お前らの力は目立ちすぎる、おとなしくしていろストラーダが殺されたらかなわん。」

「「「‼」」」

「あの子は今結界のはられた中に居る少しでも助けるのが遅れて殺されでもしたら………俺は…この世界を壊す。犯人なんて誰でも良い…一人のこらず殺せばその中に居るだろ?殺されたくなかったら、おとなしくしていろ。」


三人が真っ青を通り越して白くなっていく。

コイツらじゃない。

だからこそ厄介だ。

すでに殺されていたらどうすれば良い……

最悪が頭の中を染めていく………

道君は男の格好をしている、犯人は紳士的な対応なんてしないだろう………

生きていてくれ‼

俺は頭をフル回転させて考えた。

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………そうだ、アイツを使おう。

俺は考え付いた作戦にゆっくりと、ほくそ笑んだ。

先生キレてます。

犯人生きて居られないだろうな………



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