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反動がでかいので勘弁して下さい

最近一人になることがあまりない。

嫌、先生と二人っきりになることが少ない。

王宮魔法使い様とか宰相様とか国王様とかがよく先生の執務室に来る。

ハッキリ言って勘弁してほしい。

適度なスキンシップが無い!イコール過度なスキンシップを求められる!って事になるんだ………キスぐらいなら良いか?と思い始めた自分は汚れてしまったと思う。


「道君………」

「な、何ですか?」

「愛してるんだ。」

「………はあ、だから何ですか?」

「だき…」

「あ、無理っす!」

「最後まで言わせろよ………」

「それも無理っす!」


先生はため息を1つつくといった。


「じゃあ、キスさせろ。」

「無理っ………」


先生は強引に私を抱き寄せるとキスを落とした。


「無理って言った。」

「最近の道君は、赤面すらしてくれない。」

「なれました。」

「じゃあ、それ以上もなれ……」

「ません。寄るな変態。」

「最近は扱いまで雑だ。」


先生は私の頭に手をのせると髪の毛の伸びる魔法をかけた。


「何してんですか?」

「女の子の格好の道君の反応が可愛いから、女の子に戻って。」

「もともと女の子ですけど?」

「スカートヒラッてさせてパンチらして見せろ!」

「死ねば良いんじゃないかな?ド変態!」


先生は勢いよく私を抱きしめた。

その時、ノックの音と同時にドアが開いた。

入って来たのは国王様だった。


「………ストラーダが可哀想だ、離してやれ!」


国王様、多分それは逆効果ですよ。


「何で毎回毎回お前らは俺とこの子の邪魔をするんだ!」


先生は素早い詠唱で瞬間移動した。

気が付くと何処だか解らない森の中に先生と二人きりで立っていた。


「先生………」

「森の中で二人で暮らそう!」

「町歩きが趣味になってるんですよ自分………ストレスで衰弱します。」

「………」

「………」


先生の困った顔に何故かキュンとする。


「………たまになら良いですよ。」

「!?」

「………今日1日は先生と二人で居ます。それで我慢してください。」


先生はキョトンとしている。


「ド変態からの1日一緒に………ツンデレ?」

「デレは要らなかったですか?」

「要るよ!愛してる道君。」

「私も……とか言わないので安心して下さい。」

「期待した………」

「御愁傷様です。」


先生はそれでも嬉しそうだった。

先生は私を横抱きにすると歩き出した。

お、お姫様抱っこ?


「せ、先生?」

「この先に、俺がガキの時住んでた家がある。そこで………」

「エロい事したら舌噛んで死ぬ。」

「………そんなに嫌?」


嫌だ。

私はゆっくりと頷いた。

先生は私に顔を近づけると軽いキスをした。


「今はこれで我慢する。」

「………キスしすぎ。」

「キスは嫌がらないじゃん?」

「だって、嫌がってくり出す攻撃は全て顔面になってしまうし………自分先生の顔大好きだから………」

「顔ぐらい俺を好きになってくれ。」

「………」

「無言止めて。悲しくなる。」


その日、先生のセクハラを最小限にかわしながら1日を過ごした。

距離の近さが気にならないのは先生の好き好きオーラに当てられてだろうか?

先生の膝の上に乗るのもなれてしまっている自分が怖い。

先生は私を膝に乗せお腹に手を回して、相対性理論について説いている。

私は先生の話が好きだから黙っておとなしく聞いている………が、眠い。


「先生、眠くなって来ちゃいました。」

「良いよ寝て。」

「………襲わないでね。」

「え?………はい………」


先生のガッカリオーラを無視して私は眠りにつ………さらしの上から軽く胸を揉まれたから先生の顔面にグーをねじ込んでから眠りについたのだった。

ただ、イチャイチャする話です。

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