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Review(レヴュー)!  作者: 鴉野 兄貴
エロを書いて何がわるい!

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【Hiding】4 アイスと愛すと夏の川

 「唯ちゃんって良いコねぇ」ポケェと話す澪の母、美緒。

「結局。手を出さなかったんだな。澪の奴」肩をすくめて見せる澪。

その手にはミシン目で連結された銀色の袋がある。ゴミ箱から拾ったものだ。

「これ、高いんだぞ」苦笑い。


 「真ちゃんのことだから刀を突きつけて結婚式場に連れて行くわよ」

ショットガン・マリッジかよ。銃刀法違反にも程がある。

「俺の知ってる真なら。神戸港に沈むと思うが」もっと怖いよ。


 「あ~あ。澪タンにも彼女が出来たかと思ったのに」

やっぱ純愛なのね。そう呟く妻に零は冷や汗。「霧島君は違うぞ」マジで。腐女子はカンベン。


 「あなた。お風呂沸かしたけど」朝からなのは【察してください】。

「せっかくだから使おうかなぁ」「あらあら♪ 」【察してください】。



 両親がイチャラブしていることはさておき、三人は自作や他作を話題にしながら川べりの堤防を歩く。

「あ、あのランク作品か」「あれは面白いですよ」「そーだな」

さっきから霧島の機嫌が悪い。そして唯が霧島にからんで機嫌を取ろうとしている。


 「和人さんは」「ああ。調子が悪いっぽい。いつもは社交的なんだが」

小声で囁きあう二人。「澪さんって男の人みたいですよねぇ。サッパリしていて素敵です」「男です」

澪は肩を落としながら呟いた。もう十回は言っている気がする。


 「ここまで頑固とは。さすがアイツの娘だ」

霧島がぼやくが、傷心の澪の耳には届かない。


 男なのに。男なのに。と肩を落として嘆く相棒。

『こいつ。手出さなかったな』と霧島は察した。


「ほら、元気出せ。アイス買ってやるからさ」「わぁいっ! 」

アイスで釣られる澪。色々ダメな子である。お前は尻から魔法の炎を出すキモオタか。

霧島は財布を取り出し、バリバリとマジックテープの音を立てると、通りすがりのアイス売りのおっちゃんから棒アイスを三本購入した。



 「??? これは。一口では」

炎天下の中、何故か戸惑う。唯。

唯は棒アイスを食べたことが無い。


 「美味いぞ」

霧島がそういいながら食べる。澪は言うまでも無い。


 「……」

何故か恥ずかしそうにしている唯の手を溶けたアイスが汚す。

唯の視線の先にはおいしそうにアイスを舐める澪。

どんどん。顔が赤くなる唯に澪は不思議そうに呟いた。「おいしいよ? 」



 「溶けるぞ」

霧島がぶっきらぼうに呟く。溶けたアイスの握り手付近に落ちた汁を軽く舐める。

「いっ! いえっ! ちょ、ちょ。ちょっと」


「手、汚れたのなら、俺のハンカチあるよ」「あ、は、はい。澪さん」


 ぱく。

唯のアイスは澪の口の中に。消えた。


 「……」

「にひひ」ニヤニヤと笑う澪と赤い顔のまま呆然としている唯に苦笑する霧島。


 「どうして、和人さんがくれたものを食べちゃうんですかっ!!!!!!! 」

「ひゃっははははっ?! 油断大敵だッ! 」じゃれる二人を眺めながら霧島は笑った。


「まぁ、澪の家なら安全だし、そのまま放置してもいいか」霧島自身も世話になっている。


 「お嬢様の捜索と護衛。か。ロクでもない仕事、高校生の俺に振るなよな」

日刊と空手の部活と学業だけで大変なのに。霧島は苦笑いした。


 「俺のマンションには来ていません。ええ。来たら報告しますよ」

霧島は携帯電話を取り出し、じゃれあう二人を横目に真に連絡を入れた。


 二人は川原に入って水を掛け合っている。小学生か。

「霧島~~~~~~~~! はやくこいよっ! 」「和人さんっ! 愉しいですよっ! 」

今行く。そう呟いた霧島は携帯電話を切ると、堤防を駆け下りた。


どっぽーん。最近の川の例に漏れず、この川も工事が進んでいて、人が渡る飛び石以外は深い箇所もある。


 腰まで水に浸かって笑う霧島は唯に水をぶっかけた。

「やりましたねっ! 」唯も応戦する。

「ちょっ?! 澪ッ! お前まで加勢するなッ! 」「集中砲火だ! 唯さん! 」「はいっ! 」

「ちょっ?! お前ら反則だぞッ! 」「うふふっ! ほーらほらっ! 」「あははっ! 」

ずぶぬれになってお互いの服が透けているのだが、構わず水を掛け合う三人。愉しそうである。

そして。



 「携帯。壊れたな」「うむ。やりすぎたな」

二人は、澪の両親から思いっきり説教を受ける羽目になった。


 唯は霧島の鞄に入っていたバスタオルと霧島の制服を肩にかぶって帰宅し、苦笑いしていた。

「くしゅん」可愛いくしゃみをして、説教を受ける二人を暖かく見守っている。


唯の官能小説の本日の更新分は非常に出来が良いモノになった。

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