【Stealth】3 潜伏先は良く考えて2
昨日投稿忘れたので本日は連続投稿
「遥君。うちの娘を匿っていないかね」
スーツ姿の紳士が遥のマンションを訪れたのは午後のことだった。
「うん? みらいはいないよ? 」
5歳くらいの可愛らしい少年が出てきて真は目を見張る。「君は? 」
「いいじまますみっていいます。よろしくなのです」頭を下げる飯島。
「飯島。どうした? 」奥から出てきた還暦過ぎと思しき人物を見て、真は頭を下げた。
「遥家の方ですね。新堀です。お世話になっています」
「いや、俺は森田というのだが。うちの社長の未来に用かね? 」
みらい。実は遥の本名はミキではなくてミライである。
「前に来たときも猫や犬や鳥がいたが」
しまいには幼児や還暦過ぎの男まで連れ込むとは。真はあきれ返った。
「住む家が無いといったら一緒に住めと」「お姉ちゃん警戒心ゼロの残念な子だからね」
森田と飯島が楽しそうに会話している。真は本気で遥の貞操を案じた。
「もし、もし未来君の貞操になにかあったら、私は遥に合わせる顔がない」
今は亡き恩人の一人娘である。一時は養子すら考えたのだが。
そんな悩める真の目の前に。
「あ。新堀のおっちゃん。ひさしぶり~」
上半身まる裸。あとはパジャマのズボン一枚の遥がフラフラと出てきた。
「……」「……」「……」
三人の男たちの視線が交錯。
半裸の娘がフラフラとでてくれば、普通の人の親はこう考える。
「キサマァッ?!!!!!! よくも未来君をッ?! 」
いつの間にか鎧兜で武装している真に「(なにこの男。手品師か)」と思いながら真剣白刃取りで対応したのは驚くべきことに森田ではなく飯島のほう。
「おっちゃん。ちがうちがう」
未来はあっさり言った。
「あんまりにも暑いから脱いだ」
ため息をつく森田。目を丸くする真。
そして無い胸を張る未来。当たり前の如くノーブラ。
ちなみに、無いといっても唯よりはある。
それなりに鍛えていて、均整も取れている。
「遥君。いや、未来君」
「なぁに? 新堀のおっちゃん」
真のカミナリが遥に炸裂した。
真にずりずりと引き摺られ、服を着せられ、車に乗せられた遥は、
成績アップのためにスパルタ教育を施され、お嬢様暮らしをする羽目になった。
宇宙旅行社『こすもす』は当面社長不在で運営することが決定した。




