【かくれる】6 友人再び
「で、結局どんな小説書いてるんだ? 」
「……」「……」唯と潤子は絶句した。アレだけ膨大なデータをコピペしていたのに。
「なんでも、なんです」「そかそか♪ 」
遥はそういって手をヒラヒラさせてみせた。
「このお詫びをしないとな」「全部復旧しましたし、御二人の御尽力には感謝していますが」
確かに、遥は迂闊なことをしたが、大本の原因は自分にある。
「……」「……」
唯と潤子は絶句している。
いきなり制服の上着を脱ぎ、白い下着とスカートだけの姿になった遥は爽やかに笑った。
「唯。おいで」
一瞬、胸がときめいた唯であった。
「身体で払おうと思ったのに」
「いりませんっ!? 」
顔を真っ赤にして腕ひしぎ逆十字をかける唯にしゃぁしゃぁと遥は答えた。
時々、この娘は男の子のようなイケメン発言や行動を行うので、実は後輩受けが良い。
何故彼女の天文部に入部希望者がいないのかは、少々謎である。
「うん。ちょっとカッコよかった。みっちゃん。みっちゃんが男ならあたしゃ抱かれていたね」「だろ~? 」
腕ひしぎ逆十字固めを食らいながら、潤子のチャチャに遥はニヤリと笑う。
「アレなら、今夜俺と夜空を駆けないか。ウェンディ? 」「あら。いけないピーターパンさん♪ 」
潤子とふざけあう遥に、唯は無言で腕を〆る手を強めた。
「ちょ?! ギブギブッ?! 新堀ッ?! 」
「このふしだら娘が~~~~~~?! 矯正してあげるわっ?! 」
「矯正って伸ばしすぎ伸ばしすぎっ?! 折れる折れるッ?! 」
「あはは。みっちゃん、ほりりんがんば~♪」
潤子の無責任な応援を受け、二人の娘は激しく床の上で暴れまわる。
扉が開く音。
文芸部の顧問、浅生美佳24歳独身は、
部室の床の上で半裸でのたうつ生徒たちを見て卒倒した。
「あ。あそちゃんしっかり~?! 」潤子が彼女をゆするが、起きない。当然である。
「あ、浅生先生ッ?! 」「あ。麻生ちゃん。隠れ巨乳だ。83のDだな」
駆け寄る唯。ここぞとばかりに浅生教諭の下着を外そうとする遥。
「遥さん。今日と言う今日は」
唯の手刀が遥の喉に炸裂。
同時に足払いを極められ、遥の身体は宙に舞った。
目を覚ました遥は、
「俺、意識を失っている間に唯に穢されたんだな」とのたまった。
「してませんっ!!!! 」
唯は認めていないが、遥は唯の友人と皆は認知している。




