第二期復活前夜祭 その後の美幸と義樹&美玖
「なんでテメェが美玖ちゃんにキスされるんだよっ?! 」
美幸はキレていた。「もう。キレちまったよ(AA略)」の勢いで。
「俺は十次元に目覚めた。超ひも理論を専攻する」
「跳びすぎッ?! 二次元に戻って来いッ?! 」
バカな会話を交わす中学生二人。事の発端は道を歩いている最中に急に現れた美少女に義樹がキスされたからだが。
小柄で女性そのものの美幸と、スラリとした身体の女性的な容貌で実際女装している義樹。
二人はオカマコンビとして認識されている。もっともそれを口にしようものなら凶暴な美幸にボコボコにされるのだが。
チビの癖に妙に強い。それが美幸だ。ちなみに義樹も実は強い。
「三次元に興味がないとか言いながら裏切りやがって」「五階だ六回だ」
「いみわかんねぇ?! 」「うむ。俺もまったく心当たりが……」
里中少年。つまり義樹は不思議そうに空を眺めていた。
「ん? 」「い、いや、なんか、こう……なんだろ」
「おぃ? 義樹?! 」「涙が、止まらないんだ」
義樹はボロボロと涙を流していた。しかし、その表情は喜びの色に染まっていた。
「なんなんだよ。今日のお前」
「わからん。でもさ」
「いいこと、ありそうだぜ」
青い青い星の下。水と山に囲まれた国のとある町での出来事。
小さな自動車に乗った幼きトップアイドルは唇に残った余韻を愉しみながらTV局の建物に入った。




