第二期前夜祭 その後の美和と春川
「美和。ほら、君が主役なんだから」「……」
顔を少女のように赤くして照れる美和。とても職場での毅然とした態度と同一人物と思えない。
二人の結婚式は急遽執り行われることとなった。別にデキたわけでもないのに。
デキる女とデキる男の結婚式はデキもしていないのに執り行われるってやかましいわ。
人間ヤレばデキる。ナニは無くともゴムはつけましょう。
エピローグ時まで戻る。
「……! ……! 」
ベッドの上で悶絶する美和。別にムーン直行なことをしているワケではない。
いや、ここには32歳独身にしては可愛らしいデザインの美和のベッドがあって、春川的にはいつでもこのまま押し倒せるのだが、美和の母の目もある。多分、部屋の外から覗いている。いや絶対覗いている。
ジョースター! 貴様ッ! 見ているなッ?!
思わず古い漫画のネタを使いたくなる勢いで多分見ている。
「美和先輩……。その。落ち着いてください」
寝乱れた美和のネグリジェから、一瞬薄い桃色のものが見えた。春川の予想外に可也小さくて綺麗な色にちょっと興奮する春川。
「キャー! キャー! キスされたああああああっっ!!!! 」
とてもじゃないが、32歳独身の反応ではない。正直、可愛い。
そして。イタイ。可也イタイ。
「えーとですね。美和先輩。その」
「春川君にキスされたああああああっっ!!!!!! 」
「非常に、とても嬉しい反応なのですが」
「きゃああああああああ!!!! 私もッ!!!!!!!! 」
「え? 」「あああああああああああ!! (悶絶)」
ちょっと、本気で惚れ直しそうになる春川だった。
「服、着てください」
親の目の前で押し倒す気は。春川に無い。
しかし、股間のポジションを押し倒してでもなんとかしたいところである。
「へ? 」「……」
スケスケのネグリジェに赤い下着が見えている。
「意外と、可愛いのも持って」「……」普段ババパンだし。
羞恥に悶える美和は母ともども春川を追い出した。
「これからも宜しくお願いします。春川さん」「は、はは……はい……」
美和の母の瞳は「娘を弄んだまま逃げたら地の果てでも追って殺す」と訴えていた。




