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Review(レヴュー)!  作者: 鴉野 兄貴
第一部。エピローグ
45/149

第二期前夜祭 その後の澪と霧島

 「レヴューだっ?! レヴューだッ?!! すげぇ?!?! 」

階下でのんびり茶をすすり、ちょっと息子にはいえない夫婦間の愛情確認に入りかけた澪の両親は思わず茶をカップに噴き戻した。


 レビュー。実は日刊ランキング入りしている作品でもついていないことがある。

多くは友人づてにつく。作者も友人K氏に依頼した(おい)。澪はその価値はよくわかっていないが、自分の作品を初めて不特定多数の別人にベタ褒めされたのである。喜ばないはずはない。


 「イヤッホーッッ」

テンションがあがりすぎて夜中に謎のダンスを踊りだす澪。当然自覚はない。

その隣の霧島も止めない。というか、澪のテンションが移ってバンザイ連打である。良い友人だ。


 「澪~!」「きりしまぁぁぁぁぁっ?!!!!!! 」

何故か半裸になっている澪と霧島。テンションあがりすぎて上着を脱いでブン回して踊りまくっていたからだが。


 「うわははっ?! 評価されたぜっ! それもレヴューだぞっ! 」「お前ならやってくれると思った! 」

改めて友情を誓い合う二人だが。霧島のほうが冷静になるのが早かった。


 「そういえば、レヴューだけって珍しいな」普通、感想がつく。

霧島がポンとF5を押すと、感想が更新されたと赤いメッセージがついた。


挿絵(By みてみん)

 「こっ?! コレはっ! 」「感想がついた。さっきとおなじようにその赤い文字クリックしてみろ」

「うっひゃ~~~~! アリウースとサカイ&リハル三人ともカッコイイってッ! 」「おお」

「黒の騎士団達が国家反逆の道を辿った理由が切なくて素晴らしいとっ! 」「べた褒めだな。正直羨ましい」

「……誤字報告。黒野気師団。茶会さかい。蟻ウー巣」「何処をどう間違えたらメインキャラやライバル組織を誤字できるんだっ?! 」作者でもそうそうやらない。感想欄《簡素ウラン》くらい?


 うおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!

激しく抱き合う二人。「ヒャッハー! 続き続きッ! 」


「ホーム」をクリックすると「活動報告が更新された」と表示されて更にテンションのあがる二人。


 「うむ」霧島が読み上げる。

「完結まで描くべきです。素晴らしい結膜を期待しています」

「それ、結幕じゃね? 」「何でオレの冗談がわかるんだよ」「親友だし。というか絶対からかうだろうと」

とことん、色々わかっている。


 「とりあえず」

澪は霧島に体当たり。

そのまま上に乗って正面からのチョークスリーパー。「ちょ? 澪? 」

ともすれば抱き合って見える。様子を見に来た澪の母には特に。


 「みお

ビクゥ!


澪と霧島は自分が半裸なのに気がついた。

「い、いや、母さんッ! これは霧島が変な冗談を言うから懲らしめようとッ! 」

「そ、そう……あなたがタチだったのね」澪の母、美緒(文字違い)。

かつては高名な腐女子ふじょしとしてコミケで大いに名を馳せた。

「ち、ち、違いますっ! 」「最初皆そういうぞ。とりあえずおじさんも混ぜてくれ」オイッ?!

美緒の夫。澪の父。水鏡零みかがみれい。一応ホモではない。たぶん。


 「い、いやだから違うんですってッ?! 」

「母さんは澪の恋路が如何な結果になっても受け入れるわ」ほろりと涙を流す元腐女子。現鬼腐神きふじん

その名を如月美緒(旧姓)。現水鏡美緒みかがみみお

「うむ。とりあえず、記念撮影を」澪の父、れいはなんでもビデオに撮ろうとする。


「ちがうんですってばアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーッ!!!!!!! 」


夜は。ふけていく。


挿絵(By みてみん)

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