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Review(レヴュー)!  作者: 鴉野 兄貴
悲劇が書きたい女

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7

 「……やばいやばいやばいっ!! 」

ケータイを使った定期的ななろう投稿だが、

「チ○ポち○ぽ~♪ 」(註訳:なろうではひらがなを入れない感想は不可能)とか、

「マ○コま○こ~♪ 」「う○こ! し○こ! いぇぇぇいいいい!! 」

……こんな内容をお嬢様の同級生に見られると死を意味する潤子。予約投稿を使えよ。

ちなみに、同級生はトイレ飯ならぬトイレ投稿な潤子に「色々御話したいのに」とか思っている。

和代は年上なので敬遠されていたが、あっという間に中心人物になっている。さすが元総長。


 「勉強、ちょっとわからないんだけど」あえてフランクに問いかける和代。

元総長は習うのも得意だ。あっという間に皆に学力が追いついた。

ついでに二人の地位を確立するのに余念はない。潤子が苛められる環境は作らない。出来る姉貴分だ。


 「……そうなんです。猫がいっぱいいて、シャワーと御手洗いは共用なんです」

和代は遂に憧れの三畳アパートを勝ち取った。潤子は泣いていたが。

理事長は「?? 」だったが、まさか生活費を彼に出してもらうわけにはいかない。

これから約二年は貯蓄と、アパートの大家の風呂屋さんのバイトで乗り切る。

「猫! 猫! ねこいっぱい~!! アタシは超幸せだ~!! 」

「猫の毛嫌いなのにぃ~!!! 」……微妙に明暗分かれているな。

大家は猫好きなので、アパートは猫の巣窟と化している。

お陰で今時家賃3万円也(後述の理由で後に無料になった)。猫に洗濯物などを悪戯されても保障なしだが。


 こちら潤子。メール着信では店長と吹雪から戻ってきてという泣き言が綴られていた。

とくに吹雪はマジで大変らしい。「某栄養剤50本送ってあげるから泣かないで」と送信。

即座に「泣くわっ! 」と帰ってきたので苦笑した。


 店長には「今まで御世話になったのに本当に申し訳ありません。

実は私たち17歳なんです。バレそうなので消えます」とメールを送った。

彼女自身はさておき、今教室で自ら選んだ貧乏生活自慢をしている元総長は来年ハタチ。大嘘である。

ちなみに、なんだかんだいって潤子より和代のほうが ノ リ ノ リ である。


 そりゃもう、三畳の部屋で潤子に煩わされず、女子高生生活を満喫し(潤子は隣の部屋だが)、

共同炊事場でおっちゃんおばちゃんとノリノリのトークを交わし、

共同トイレのボットン便所を綺麗な歌声とともに掃除。

アパートを一歩出れば大家さんの風呂屋で風呂上りのフルーツ牛乳をプハー。

……おい。本当にまだ19なのか? 和代。オッサンじゃねぇんだぞ。


 大家は美少女二人(本当に美少女だ。特に和代)が看板娘になったので超喜んでいる。

ちなみに、この銭湯、24時間営業のコンビ二も兼ねている。ヘンな構造だが理にかなっている。

脱衣所の側には男しか買わないもの、女しか買わないものがおいてある仕組みだ。

脱衣所では風呂上りついでに安心して色々買えるぞ。エロ本とか、薄い本ふじょしのせいしょとか。

あ、生理用品とか、下着とか避妊具ゴムふうせんとかも売ってます。

ブース兼番頭台でも注文で買えるけど、手にとって買うなら脱衣所へ。濡れた手で持つのは厳禁です♪


 ……新しく転居してきた下町は色々な層の人間が集まっていて、いまどき風呂屋なのに繁盛している。

この二人は金のためなら何処までも愛想よくなれる特技を持つので看板娘はまさに適任。

男の裸なんて見慣れているから番頭だってこなせる。女性も安心だ。

『番頭兼コンビ二店員が美少女二人になった』と聞いた周囲のオッサンや中学生連中が、くるわくるわ。

「ああっ! 和代ちゃんが僕のチ○ポをみているよっ?! 」とか、

「俺の! 俺の股間が大阪府迷惑防止条例ッ! TP300テクニカルポイントフルマックス! 月光でござる! 月光でござる! 」とか。

 「潤子ちゃん! 潤子ちゃん! ……見つめて。ぼくの約束の栄光の爪楊枝エクスカリバー! 」とか。

……あれ? 相変わらずヘンタイの世話してね? まぁいいけど。


 和代はパパパっとケータイの電卓を叩き、「おお。俺ら大学いけるぞ」とか言い出した。

「東大? 」「ばか。留学だっ! 」この二人、マジで東大狙える。なんてチート。

「ホント?! 」「ああっ! 誰も私たちを知らない国で大学生だっ! 」

「わ~い! カズちゃんとならどんな国だって行くよっ! 」「あははっ! 」

二人の学力なら理事長が卒業を必須条件として留学費を負担してくれるらしい。

二人は抱き合い、改めて友情を誓い合った。ハブにされた吹雪が見たら泣くだろう。

この数年後、吹雪が二人を頼ってきて三人の生活になるが。

店長? ……山奥じっかで元店員の若く美しい妻と墨を焼いている。もげろ。


 潤子はこの体験を元に和代を主人公にして下町を舞台にした銭湯の物語を投稿し、

ヒットを飛ばし、電子書籍化を勝ち取るのだが、それは別の物語。

……今の潤子は。トイレで 電 波 の 相 手 を し て い た 。

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