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「あ~~~ん??!! 」
潤子が半泣きで悶絶している。和代はタブレットを起動して、PCでイラストの作成中だ。
和代は絵が巧い。どれくらい巧いかというとピクシブ投稿した絵が他所で勝手に使われる程度には巧い。
幻想的かつ丁寧で優しい絵はとても評判が高いが、本人は「女々しい」と自嘲している。
潤子は「カズちゃんが優しいから絵も優しいんだよ」と思っているが本人に直接言うとコブラツイストなので黙っている。
「カズちゃん。PCかして~」
「スマフォで書けよ……しかし、ノートじゃなくてやっぱりタワーのほうが良いんだろうなぁ」
何故絵を描くのにノートなのかと言うと潤子の所為である。タワーは彼女の美学に合わないらしい。
「んっ! 」和代は背伸びして、絵の作成を切り上げる。
「今日のご飯、ジュンで」「了解っ! 」和代の座っていた透明の椅子に素早く滑り込む潤子。
和代は潤子のスマフォを取り上げて、『虹の都』の感想欄を確認する。
「うっわ~。こいつ等ひくわ」酷いことを言うな! 和代!
投稿者:田中無限大 [2012年 ○月 ○日 11時12分 30~35歳 男性]
▼良い点
更新が早い。このペースを維持すべきである。ウンコ! ウンコ! ウンコ!バンザイ!
▼悪い点
色々書きたいのは判りますが、自重して人気作に専念してください。
▼一言
構成は良いと思います。ダメなのは校正です。
判らなければ辞書を引くべきです。更新を心待ちにしております。
風鳴[2012年 ○月 ○日 11時30分 30-35歳 男性]
御指摘ありがとうございました。反省しております。
誤字脱字が無くなるように校正をしっかりやります。
『夢の海』はちゃんと完結まで書きたいと思っています。
御迷惑をおかけしますが『虹の都』ともども応援ください。
投稿者:糸杉高杉 [2012年 ○月 ○日 ○時○分 ------]
▼良い点
歴史でココまでシモに迫れるとはwwwwwwwwww
腹かかえて笑いましたwwwwwwwwwwwwwwwww
ファンタジー世界って本当にファンタジーだったwwwwwwwwwww
▼悪い点
誤字報告です。
第1話 轢死→歴史(最初意味がわかりませんでした)
あと、活動報告のあの御話、簡素ウランではなくて
感想欄が賑わっていてとても嬉しいではないでしょうか。
最新第4話 誤字ではありませんが、船を陸送なんてトンデモすぎます。
創作にしても歴史ものなのですからウソにしても註訳をいれて欲しいです。
第2話 鋤ならば→好きならば? でしょうか。
▼一言
この路線、貫いて欲しいですね。
いや、貫通振動連携属性じゃないですよ?! (FF11懐かしいですね)
風鳴 [2012年 ○月○日 11時05分 30-35歳 男性]
誤字指摘ありがとうございます。助かります。簡素ウランwwww失礼しました。
信じられませんがコンスタンティノープルの陥落においての軍船
(70隻といわれています)陸送は史実です。
もっとも、陸の戦いの支援にはあまり活躍できなかったとも言われております。
ラストシーンの皇帝様の魂の叫びですが、俗説であり、生存者がいないという説もありますね。
……貫通振動ですか。よくわかりませんが強そうですね。
……必死でレスを書いて、PCで調べ物をしている潤子を見ながら、
「アンタ、マメだねぇ」と呆れる和代。「私は悲劇が書きたいのにぃ??!!」
潤子は泣きながらシモネタの検索に追われている。本当に哀れだ。
「もう、『虹の都』は完結にしちまったら? 」和代のアドバイスは適格だ。
「やだっ?! 誰も感想くれないなんて寂しいよっ?! 」「……」
「そーいえば、お前の知り合いの子、日刊一位なんだって? 」「……」
和代が指摘すると潤子はプイッと横を向いた。「ん? 喧嘩でもしたのか? 」
「あんな子知らないっ! 」「ほう? 」
「一番になったからって調子乗ってっ?! 晒されてたくせにっ! 」「ははは。確かにアレは痛い」
『桜美』は最近更新が滞っている。学業が忙しいらしいが。
「Webのバイトしている女子高生って珍しいよな」「だねぇ」
『桜美』の『中の人』はウソが下手糞すぎる。
「ブログ削除か。あの身体はよく鍛えていたな。まぁ変態がいっぱいだったからなぁ」
自分達も某所ではグラビア載っているが、『桜美』は無修正だったり。
「可哀相だねぇ」「さっき、知らないって言ってたぞ? 」「知らないっ! 」
「こっちもこっちで簡素ウラン……おっと。感想欄すげぇな」
「今、私に嫌味いった?! 言った? 」「言ってない~」「言ったぁ! カズちゃん! 」
『桜美』の感想欄も凄いことになっている。
誤字脱字指摘、前に解説していたブログ画像の無断転載先に晒され指摘。
「しかし、お前、聞かれたらなんでも丁寧に答えてたジャン」「それは……」
「Webの仕事しているくせにHTML知らないとか」「……だねぇ」
「カズちゃん」「ん? 」
「あのね。本当は知っていることってあるの。でもね。
時々、自分のためだけに書いて欲しいってことってあると思うの。
コピペではなくて、自分のためだけに何か書いて欲しいって時が」「そーなのか? 」
「口で『助けて』っていえない子は、そういうことをするの。
そういう時はだまって、自分の言葉でその子のために答えてあげるといいの」「……」
「……やっぱ。友達なんだな」「うん。……あったことないけど、大事な友達」
潤子はそういいながら、感想欄に返信していった。
其の表情は一喜一憂していて、和代からみても楽しいものだった。
「あ。店から指名来てるって着信あったぞ? 」「マジ? 嫌だなぁ」
「……いつもの上客」「……それならマシかなぁ」
「あのお嬢様学校ってことはさぁ」「うん? 」
「案外、会ってるかもねぇ。『桜美』さんと私達」「それはない」
接点がゼロだからな。
「そうだ。女子高生になろう」「おいっ?! 」
「ほら、転入届ゲットしてきた。二人分あるよ?! 」「なっ??!!! 」
どっからだよっ??! 和代の指摘にニヤリと笑う潤子。
「隣の兄さん! ……アレ、あそこの理事長らしいよ? 」「マジかっ??! 」
「てか、アタシ19歳だぞっ? 」「お姉ちゃんは怪我してたって説明済み」
「……」「ふふふ」
「来週から憧れの女子高生っ! なのっ!? 」
絶句する和代に大笑いする潤子。二人の運命が少し変わった一日であった。




