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STAND BY YOU!  作者: ぬこ@nuko_nuko


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7/14

春名:それなら、安心して見られる。




 「春名さん、足元に注意してくださいね」

 「うん」

 


 駅について、改札を出る。

 夏休みだからか、それなりに賑わっているけれど、さっきの駅程じゃない。

 あんなに混雑してたら歩くの大変だから、良かった。



 「こちらは少し混んでいますから、あちらから行きましょう」

 「ありがとう」

 


 それでも、改札付近は人が多い。

 春臣に庇ってもらうようにしながら、少し離れた広い所まで出ると、大きく息を吐く。



 「大丈夫ですか? 先にどこかで休憩しますか?」

 「ううん、まだ大丈夫。久しぶりに歩いたから、ちょっと慣れないだけ」

 「何かあったら、すぐに言ってくださいね」

 

 

 このくらいの距離も、混雑も、いつもなら何でもない。

 だけど、ケガしてから殆ど家で過ごしてたし、杖をついて外を歩くのはまだ慣れてない。

 

 そのせいもあって、少し緊張して、体に力が入っちゃってたのかも。

 普通の道路と違って、駅の口内や店舗の中は床がつるつるしてるから、小石踏んで転ぶ心配は無いんだけどね。


 

 今日浴衣を見に行くのは、ここの駅ビル。

 それならあまり遠くまで歩かなくて済むし、疲れたら休憩しやすいからって春臣が言ってくれたんだ。

 あたしが好きなお店も入ってるし、その提案は凄く嬉しい。

 


 「まずは、ぐるっと周りますか? それとも春名さんが興味のある所から行きますか?」

 「んー、どうしようかな」


 

 欲を言えば、ぐるっと周ってみたい。

 でも歩きにくい事もあるし、あれこれ目移りするよりは──って……


 

 「春臣、見て! 浴衣の特設会場だって!」

 「本当ですね、せっかくですからそこに行きますか?」

 「うん!」


 

 ふと目に付いたのは、七階で浴衣の特設会場をやってるっていうお知らせ。

 

 それなら、一か所で色んなの見られる。

 ぐるぐる歩かなくてもいいし、七階ならレストラン街のすぐ下。

 休憩するのだって楽だし、エレベーターで上がればすぐだし、すごくいいよね。

 


 「それじゃ、行こっ!」

 「はい」



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