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STAND BY YOU!  作者: ぬこ@nuko_nuko


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2/11

春名:三日ぶり、だからかな


 

 「少し早く着きすぎてしまったので、散歩がてらお迎えさせていただきました」

 「あ、ありがとっ。ごめん、遅くなっちゃった」

 「いえいえ、僕が早く出すぎたんです。三日ぶりに春名さんに会えるのが嬉しくて」

 「──って、……も、もうっ!」

 

 

 さらっとそんな事言われて、思わず顔が赤くなる。

 

 あたしだって、春臣に会えるのはすごく嬉しい。

 本当はもうちょっと早く出ようと思ったけど、三日ぶりだし、この間仲直りしてから初めて会うし、久しぶりのデートだって思ったらなんだかドキドキするし、準備してたら遅くなっちゃって……って、やだ、また顔が熱くなってきた。


 顔を見られるのが恥ずかしくてふいっと横を向くと、


 

「歩くの、辛くないですか?」



 心配そうに、春臣がしゃがんで顔を覗き込んでくる。

 びっくりしてのけぞった弾みに転びそうになる──けれど、



「すみません、びっくりさせてしまいましたね」



 あっさり、大きな手で支えられる。



「大丈夫だからっ!」



 恥ずかしくて、つい、口調がきつくなった。

 気にさせたかな、と思って、ごめんって言おうとするけれど、

 

 

「疲れたらすぐ言ってくださいね」



 全然気にしていないようないつものニコニコ笑顔。

 だから、うんって頷くと、春臣も頷いてくれた。



 ペースは、いつもよりもゆっくり。

 さりげなく下を見たり、声をかけてくれたりして、あたしが歩きにくくないように、砂利とかが少ない所を選んでくれてる。

 

 考えてみたら、普段からそうだ。

 あたしと歩くとき、春臣は他の友達とかと歩くときよりも、ゆっくり。

 いつも車道側を歩いてくれてるし、一緒に買い物に行ったときとかは、あたしが見たいものを一緒に見てくれる。


 ……春臣は、いつだって優しい。


 見上げると、ん? って感じで少しだけ首を傾げて、笑いかけてくれる。


 ──それが、かっこよくて。

 好きだなって思ったら、ドキドキして、顔が赤くなるのがわかる。

 

 だから、慌てて目をそらす。

 

 

 たった三日なのに、顔見なかったからか、何だか凄くドキドキする。

 色んな事があったからなのかな?


 

「……。」

 

 

 もう一度春臣の事見ようとして、やめる。


 耳まで熱い。

 

 顔が赤くなったのがなかなか引かなくて、困る。

 春臣に見られたら恥ずかしいし、やだもん。





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