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夢だな




 ああ、夢だな寝てしまったんだ。


 瑠衣るい禾音かのんが一緒に住む平屋のテラスにて。

 ハンモックに身体を横たわらせていた瑠衣は上半身をゆっくり起こして、悪魔王から天使へと大変化した禾音を見て、夢だと思って上半身をまたゆっくりとハンモックに鎮めて、目を瞑った。


 違和感がない事に違和感を抱かなければいけないのにどうしても抱けない時点でこれは夢なのだ。


(そっか。禾音と一緒に夜空を見ている所から夢なんだきっと。本当は今日も急に雨が降って、一緒に夜空が見られなくなって、お開きになって、自分の部屋で眠ってるんだ。うん。そうに違いない)


「るいちゃん。どうしたの?眠いの?ドキドキ探検ごっこはいかないの?」


 しょんぼりしょんもりしょもしょも。

 獣耳があったらきっと、いつもは元気満々ピンと立っているその獣耳が今は、ぺたりと伏せっているに違いない。

 うるうると、大きな円らな瞳も長い睫毛も涙で潤わせているに違いない。

 きらりきらきらと、長い睫毛を上下させるたびに、細かな水滴が空に飛ばされては、光を反射させて輝かせているに違いない。

 きゅうきゅうと、小さな口をさらに小さく縮こませているに違いない。


 この国の秘宝ですらある天使を悲しませてはいけない。

 禾音にメロメロな人たちはできうる限り、禾音の要望を叶えようとしていたのだが。

 瑠衣は違った。


「うん眠いから行かない」

「だったら、ぼくも寝る。よおし。どっちが先に眠るか、競争だ。るいちゃん」


 ハキハキと瑠衣が答えると、禾音も元気さを取り戻してそう言ったのであった。











(2024.7.20)




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