バイキング形式
人参サラダレモンドレッシング。
ミックスビーンズサラダ。
トマト、キュウリ、カイワレ、紫蘇のミックスサラダ。
湖藻とおきゅうとのサラダ。
マカロニサラダ。
ポテトサラダ。
オクラ、ナス、ピーマンの味噌炒め。
厚焼きハム焼き。
スクランブルエッグ。
じゃがいも、人参、玉ねぎ、鶏肉のカレールー。
トマト、玉ねぎ、ピーマン、ベーコンのナポリタン。
鶏肉のから揚げ。
小鮎の甘醤油煮込み。
乾燥蜆の味噌汁。
乾燥蜆の炊き込みご飯。
白米。
「もしかして、騎士団の料理番として働いているの?」
「ちげーよ」
「騎士として働く前は、料理店で働いていたとか?」
「記憶喪失だから断言できねえけど、働いてないだろう」
「働いていなくても、こんなに早く、こんなに品数を多く作れるんだ」
「こんなん、誰でもできるだろ」
「できないし」
「そうか。できないなら、できないでいい。人それぞれだからな。俺ができないおまえの代わりに作ってやる」
保冷大皿にサラダ類、保温大皿におかず類、鍋にスープ類、お櫃にご飯類が盛られては、整然と並べられたテーブルの前に立っていた瑠衣は、禾音に手渡された仕切り皿を受け取って、どうもありがとうございますと頭を下げた。
「でも、私も作るよ。短時間でこんなに多くの品数を作れはしないけど。全然料理ができないわけじゃないし。あ。でも、私の手料理を禾音が食べたくないなら作らないよ」
「………おまえが休みの時は、頼む、時があるかもしれないが。基本的には俺が作る」
「休みだからって、張り切って料理しようとは、思わないけど。いい?」
「別にいい。期待してない」
「うん。期待しないでね」
「腹減った。食うぞ」
「うん」
一種類ずつ仕切り皿に取り分けて行く瑠衣を横目にしながら、禾音は丼にじゃんじゃんとつぎ込んで行くのであった。
(2024.7.13)




