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エピローグ ~謎解かない魔法の書~
風音の別荘の、ろうそくが灯る薄暗い部屋に、ドロシーと風音の二人。外はパーティで騒ぐ人達で若干がやがやと聞こえるくらいだ。
「ドロシーさん、相談ってなーに」
「風音ちゃんと裁判してて気づいたんだけど……」
「うん」
「もしかして『謎解かない魔法の書』読んだ?」
「読んだよ」
「そう。じゃあ、伶が冤罪を受けてる事件の犯人、知ってるよね?」
「それは……時が来たら言う。今はこあちゃんが少女に戻った事を祝おうよ!」
「分かった。約束だからね。風音ちゃん」
「もちろん!」
風音がろうそくを消し、二人は大きな広間へと戻った。