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呼ぶ時ラスセ君って呼んだら良いのかな?

うったべすぎたかも「おなかいっぱい」「姫様がシルクカウのミルクリゾッティーナを…しかも2杯もおかわりするなんて!良かった~姫様の食欲が戻って!!」


シルクカウ?何だろうその生き物…


ガチャ「あら、メロディ様いつもより沢山食べましたね」「パァヤおなかくるしい…」「あらあらそれじゃ湯浴みした後のお洋服は少し緩めの物にしましょう」


お風呂…!


「お風呂♪お風呂♪」「姫様は湯浴みが本当にお好きですね」「ええ、どんなにご気分を悪くされてもかならず湯浴みをしたがりますわ」


どんなお風呂だろう~ミルク風呂かな?入浴剤入りかな?それとも…アロマオイルかお花が浮いているお風呂かな~楽しみだなぁ…!!向こうでは一人旅でお風呂や温泉に入りまくってたからなぁ〜


コンコン「失礼します…姫様本日のスケジュールの事ですが、各王家の者や貴族の御子息方との顔合わせがありますので湯浴み後、護衛の者がお迎えに参ります。」


誰?


「ラスセ様お久しぶりですね」「パァヤメイド長お久しぶりです。この度、私ラスセ事ラステリィヤ・ファニテリーセ・ラグナロクはメロディ・ブルームーン・ラグナロク第三皇女様の専属執事に就任致しました、よろしくお願いいたします。」


ラスセ?専属執事?


「姫様、この方は現皇帝陛下の弟君のご子息であり我が帝国の専属執事兼護衛世話役でございます」


現皇帝陛下の弟の息子さんって事は…


「それでは姫様私共は湯浴みの準備に取り掛からせていただきますね」「姫様、お皿を下げますね」「記録係は奥様に先程の記録をーーー」



あっ…パァヤさんとメイドさん達皆どこかへ行っちゃった…


「姫様」「!」


ラスセ君…で良いのかな?


「…お身体の調子は大丈夫ですか?…その、父の話では余り体調の方が宜しくないとお聞きしましたので…」


ラスセ君表情は気難しそうだけど心做しか元気無い…と言うかなんだろう…ドーベルマンがラスセ君だとしたら今の状況は飼い主が怪我した時の反応かな?


「はい…きょうはどこもくるしくなくてこのままいけばおそとへいけるとパァヤがゆっておりましたわ」


成程、父親…私からすれば叔父にあたる人がそう言っていたとなるとやっぱり私が邪魔なので殺そうと叔父様は考えていた…でも流石に従兄弟同士というかこの場合は親戚同士の立場と言った方がいいよね?…で私を抹消…有り得る!だって私は今、国のお姫様だから!継承を消せばラスセ君が王様になれる可能性があるもの!…王族怖い…


「本当ですか!…ぇあのゴホン!失礼しました。」


えっものずごい満面の笑顔キリッとした顔から花が咲くような笑顔…ふぁぁ凄いえっとこんな時愛ちゃんがよく言ってた言葉…何だっけ?うー…思い出した!ギャップって言ってたっけ…何で笑顔になったのラスセ君?私飼い主じゃないよ?


「…姫様…これからは私めの命を持って姫様を支え守り抜くと誓います」スッ…


わっ…おてて握ってきた!…あれ?今の言葉って…命をかけて私を守るって意味じゃあ?…それは駄目!直接言わなきゃ!


「…わたしなんかのためにじぶんのいのちをかけてはいけません、あたえられたいのちはひとつしかないのです」


そう命は1つしかないの…だから私だけの為に散らしては駄目、私は1人で自分の命を守れる…


「わたしはだいじょうぶ…じぶんのいのちをたいせつにしてください」


そうやって生きてきたから…ずっと…





[浴室]


チャプン……


「姫様、湯加減はどうですか?」「だいじょうぶ、ありがとうございます」


ラスセ君の顔…


(姫様の伝えたい事は分かりましたでも私が望んだ事なのです。姫様は嫌かもしれませんが、私めは決めてるのです…あの時からこの命を生涯をメロディ様に捧げると)


あの顔は本当に覚悟を決めた顔をしていた…何故そこまでして私を守ろうとしてるの…自分の命をかけてまで…「姫様、そろそろ」「はい」ザバァ!


………………………………

……………………

……………


考え事してたからお風呂楽しめなかった…


「姫様、何か悩みでもありますか?」「パァヤ…」


パァヤさん…なんだろうこの人になら話しても良いと思ってしまう


「ラスセにいのちをかけてまもるといわれましたの…わたしのためだけになぜ…と」「…そう言う事でしたか…(ボソッ)はぁ、だからメロディ様には真っ直ぐに伝えるようにと…「?」嗚呼、すみません…ラスセ様はメロディ様に救われたのですよ」


救った?私がラスセ君を?


「メロディ様が産まれる前ラスセ様は時期王位継承者と言う称号を生まれながら持っていた為、周りの期待と過度な勉強や実技のストレスに押しつぶされたせいで感情が無くそのご様子からラスセ様の周りや同い年の子供達からは人形と呼ばれ何時心が壊れても可笑しくは無い状態まで悪くなっていたんです…ある日の事、ラスセ様がメロディ様と同じ歳の時メロディ様のお母様である皇后陛下がラスセ様を誰にも何も言わず連れて来てメロディ様の事を頼んだ後このパァヤに一言「ラスセ君に任せるわ」と言ってそのまま陛下と一緒に視察に行ってしまわれました。」「おかあさまが?」


何故?


「ええ、ラスセ様がメロディ様の世話係として皇后陛下が3日間だけと直々にお願いされたようで…でも二日間は無表情で接しておられてほぼ世話などは無視しご自分の勉強ばかりされておりました。」


そうだよね…知らない子見てと言われても困るよね


「最終日、ラスセ様が殺されかけたんです」「ころされ…ラスセがなぜ?」


私なら分かるけど何故ラスセ君が?


「その日、ラスセ様は継承権を破棄されてしまいラスセの母君の親族に用無しと言われ排除しようとしたそうです…私は侵入の報告を受けメロディ様の元へ駆けつけた時ラスセ様がメロディ様を泣きながら抱きしめてたんです…あんなに声を上げて泣くラスセ様を見たのはあれが初めてでした…その後部屋に倒れている侵入者を兵士に渡した後メロディ様やラスセ様の傷が無いかを確認して居た所を皇帝陛下…メロディ様のお父様が部屋に入ってきてラスセ様を強く叱ってきましたがメロディ様が泣くと陛下が慌てながらあやしておりましたが皇后陛下にお叱りを受けラスセ様に感謝の言葉を送っておりました」


お母さん…強い!!


「その後、ラスセ様は感情を周りの者に出すようになりましたが強い感情をだすのはメロディ様の前だけでしたわ」「わたしだけ…」「メロディ様…誰よりも優しく慈愛を持った貴女様は自分の為だけに命を落として欲しくはないとお思いでしょう…けどそれを裏を返せば私達も同じ思いなのです」


同じ…思い…けど、私は…


コンコン「メロディ様、ご支度は済みましたか?」「ええどうぞ、お入り下さい」「パァヤ、わたし」「メロディ様今は答えが出なくてもいずれ判ります…ですから急がなくても大丈夫」「パァヤ」「お話中失礼します、メロディ皇女様お迎えに上がりました。」


護衛って聞いたから甲冑姿かなと思ったら執事服姿の人が迎えに来た…不思議だなぁ


「メロディ様、行ってらっしゃいませ」「はい、いってきます。」













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