2.100年後の世界
ある日突然、一日が30時間となった世界は混沌とともに過ぎゆく日々の中、徐々にそれが当たり前の世界となりつつあった。
最初は混乱したものの、日本でも政府含め様々な改革が行われ日常を取り戻していた100年後の世界。
212x年、そこに至る日々、移り変わりとともに少し様子を見てみよう。
・・・・・・・・・
一日30時間、一年365日、時間が延びだたけで季節の移り変わりには全く変化がなかった。
最初は長くなった時間に小躍りする人々。
学校や仕事が終わっても夏なら23時ぐらいまではまだ明るく、皆がアフターファイブにうぇぃうぇぃひゃっはーしていた。
しかしおなかは減る。当然である。
徐々に一日4食が当たり前になり、食費はかかる。
そして一日の疲れをいやすように、健康的な生活を送るなら10時間睡眠は当たり前に・・・
それでも余った余暇を楽しんだ。
家事も育児も余裕で終わらせ惰眠をむさぼる主婦C、積み本、積みゲーを消化するオタ男D、飲み屋を4次会まで繰り広げるリーマンたち・・・
やがて気づくのだ。
主婦C「やだっ!うちの食費高すぎ!!」
オタ男D「くそっ!積みもの全部消費したから新作買わなきゃっ!!!」
リーマンズ「やべっ!今月の飲み代エグすぎぃ!!!」
???「うわぁ!毛根がぁ!!!俺の毛根がぁぁぁ―!!!!!!!!!!!」
長くなった時間で遊びまくった人々は後悔するのだ。