イカれた桃太郎
むかーし昔の事じゃった~
お爺さんは山のキャバクラへ
お婆さんは川のクラブへと毎日毎日飽きずに通っておったそうな
何故そんな事が出来るかというと
お爺さんとお婆さんは、大地主でマンションやアパートを27棟所有し、毎月80万以上の収入があるからなのです
いつも通りキャバクラから帰ったお爺さんは、お婆さんがいつもよりウキウキしている感じがして尋ねました
「ばぁさんや。何か嬉しそうじゃのう?」
それにお婆さんは答えました
「ええ!赤ちゃんが出来たみたいなのですよ!アタシとアナタじゃない人の!(꒪ˊ꒳ˋ꒪)♡ニパー」
驚いたお爺さんは叫びました
「よくやった!٩(๑•ㅂ•)۶うぇーい!」
お爺さんはタネが無かったらしく、二人はとても喜びました
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「桃太郎」と名付けられた子供はスクスクと成長し、もうすぐ15歳です
「じゃ、ジジィ、ババァ。行ってくるわ♪」
そんな軽口を叩きながら、墓前に手を合わせた桃太郎
その傍らにはイヌと呼ばれる黒スーツの執事
キジと呼ばれる妖艶な美女
そして、サルと呼ばれる豊臣秀吉がおったそうな
「まずは、クラブだな(๑乛◡乛๑) ニヤリw」
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お婆さんの行きつけのクラブ「竜宮城」
その前に着くと、若い男が寄ってくる
「おにーさん、ちょっと遊んで行きません?フツーのクラブですよ♪フツーの♪」
「結構お客さん入ってんの?(*ơ ᎑ ơ )?」
そう尋ねると
「もちろん!皆さん、時間が経つのも忘れちゃう!って楽しんでますよ!」
と、大袈裟なリアクションで応えた
「……なら、サービスしてよね?w」
「もちろん!4名様ごあんなーい!」
若い男は何の疑いもなくアタシ達を店の中へと誘った
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うるさい音楽が流れている訳ではなく、ジャズが流れている
「……なるほどな………」
店の中に入ると、目に入ったのは暗がりで絡み合う男女の姿
そしていくつものドアが並んでいる
そのドアには「使用中」と「空き」の札が掛かっている
盛り上がったら使うのだろう
目の前にはバーカウンター
何名かの男女がスペースを開けて座っている
この中には好みの相手がいないのだろう
イヌ、サル、キジを連れて席に着くと
「ご注文は?」
と、20代半ばであろうバーテンが聞いてきた
「うちの母を抱けたクソ野郎を。」
バーテンは何を言っているか判らないようだ
「そりゃそーか………なら、勝手にやらせて貰うからウイスキーをボトルで。グラスと氷は要らないよ」
バーテンは「はぁ…?」と、首を傾げながらウイスキーのボトルを用意する
そして「ラッパ飲みは流石に……ご容赦いただけると……」そう言いながら小さめのグラスを差し出した
「……いい男だね♪嫌いじゃないよ♪」
そう応え、ボトルとグラスを受け取る
「で、桃太郎。どうするのですか?」
そう言ったのはイヌ
「どーもしないよ。ちょっと飲んで帰ろう。もう、本当の父親はわかったし」
イヌ、キジ、秀吉が驚く
「あのバーテンだよ。アレがアタシの本当の父親だ」
「「「はぁーーーーーーー?!?!?!」」」
三人が一斉にブチ切れる
「あの青年は!どー見ても20代!桃太郎様は今15歳!!そんなハズないでしょう!?!?」
「何よりもあの青年はワタクシの胸を一切見ませんでしたのよ!?ちっぱい好きかロリ○ン以外の何ものでもありませんわ!ヾ(・ω・`;)ノ」
「……懐に入れ、温めておきました……」( ˙-˙ )▽スッ
3人目が出したパンツは誰の物か分からないので、とりあえず警備の人に任せる事にした
それと、ババァが10歳くらいの男の子を押し倒してハッスルした件は忘れて欲しい
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「で、コレが爺さんが通ってたキャバクラか……」
看板に書かれている名前は「鬼ケ島」
「ダーリン♪好きだっちゃ♡」とか言いながら虎柄のビキニのオネーサマ達がめっちゃ客引きをしている
そしてアタシは
同じコスプレをしながら客引きをしている
どーしてこーなったーーーーーーー!!!!!
ちなみに、イヌ、キジ、秀吉はどっかに潜り込んで腕相撲大会やら女王様やらサルをしているらしい
「ちっこくちこく~!急がなきゃー!(/◎\)グビグビ」
と、そんな事を叫びながら思いっきりワンカップを飲みながら走って来るセーラー服とミニスカートを着た何者か
※コスプレです。女子高生が飲酒しているワケではありません
「わ!!わわわわ~アタフタ(°Д°; ≡ °Д°;)アタフタ」
何とかワンカップを飲みながら走っていた女の子を抱きとめたのはイイが、流石に勢いを殺せずにそのまま女の子を抱き締めたまま後ろに倒れ込む
ワンカップが宙を舞い、少し離れた所でコン♪と音がする
良かった、割れなかったみたいだ
だが……
目の前には先程の女の子の顔
何故か目を見開いている
そして唇に柔らかい感触
目の前の女の子の瞳は潤み、ゆっくりとトロけはじめる
それとともにアタシの口の中にヌルヌルと侵入してくる舌
………何故か拒む事が出来ない…………
コレが、「桃太郎」と名付けられた女の子と、「乙姫」と呼ばれたグータラ姫の出会いだった