かわいい侵略者
多く寄せられたコメントありがとうございます。
これからもお願いします。
前回から長く期間が空いてしまったこと、とても反省しております。
これからも期間が空いてしまうかもしれませんがご了承ください。
俺の目の前には車が出来上がった。
しかし、ここで問題が発生してしまった。
車が森の木に囲まれて動かしたら確実にぶつかるのだ。
車は森ではだめか。
ここでヘリでも使えたら便利だろうが、俺は操作方法知らないし。
なんせ元サラリーマンだしな。
ここは、バイクか?一応免許持ってたしな。
結局バイクに決め万能ツールをもう一度振った。
そしていざ、森を抜けようとそう思った時――――
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ
と、アラームがけたたましい音をたてて鳴っていた。
アラームというのは柵のあちこちに罠と一緒につけた物だが、罠が作動し不審者の無力化に成功したとき鳴るものだ。
つまり、不審者がこの柵に捕まったわけだが
まあ、向かってみるか。果たしてどんなやつか。
俺はアラームの鳴った場所に向かうと、そこには少女?が捕まっていた。
「ちょっと!!そこのあなた!!これなんなのよ!!さっさと離しなさい!!」
と、少女?は叫んでいる。
やれやれ、初対面の人に礼儀と言いうものを知らんのか。
「それは、無理だ。君が俺にとって危険ではないと判断できたら離そう。」
「まず名前を名乗ってくれ。あと君は何者か。」
「…………わかったわよ。私はエリーゼ。竜族の姫よ。恐れ敬いなさいっ!」
全く、今の自分の立場がわかっているのか?
それにしても、竜族か。
「今は人と同じだが竜に変身できたりできるのか?」
「当たり前じゃない。そんなこともわからないの?」
くっ、むかつくやつだな。
「ほら、私のこと話したんだし、さっさと離しなさい。」
「まだだ。お前はなぜここに来た?」
「……………………。」
ん?どうした。
「なぜ、黙りこんでいる?」
「………………出よ。」
彼女はボソボソと呟く。
「聞こえないぞ。もっと大きな声で頼む。」
「家出よ。仲間に姫姫言われてやになったの!」
家出か…………。どこの世界にもあるものだな。
「それでお前はこの家の住人に匿ってもらおうと?」
「そうよ…………。ところであなたはなんなの?」
「人」
「そうじゃなくて!!何者なの?」
「この家の主だ。」
「え……………………?えーーーーー?!?!?」
え、なになに、そんな驚く?
「今までの失礼をお許しください。どうか私を匿っていただけませんか?」
なんだ、急に態度を改めおって。
「まあ、さっきみたいな話し方でいいさ。その話し方気持ち悪いしな。」
「わかったわ。ところでどうなの?匿ってもらえるかしら?」
「そうだな。問題ないが無料では匿えん。」
「いくら欲しいのよ?」
「いや、金はいい。俺が貰う対価はこの家の管理とこの世界の情報だ。」
「管理って具体的になにすればいいの?」
「そうだな…………家事とか、見張りとかだな。」
「この世界の情報って学校で習わなかったの?」
ふむ、この世界にも学校があるのか。やはり知らないのはおかしなことか。
しかしここは正直に話そう。
「実は俺はこの世界とは別の世界から来ていてな、この世界の情報がなにもないんだ。」
「別の…………世界……?」
やはり驚かれたか。無理もない。
「まあ、こればっかりは証拠がないがとにかく匿ってやるから情報をくれ。」
「そんなことでいいならお願いできるかしら?」
「交渉成立だ。」
そんなこんなでもう日が暮れていた。
街へ森へ抜けるのはまた後にはなるがエリーゼから話は聞けるからな。いつでもいいだろう。
俺たちは家のなかに入り、お互いの情報を開示した。
この世界のことや俺の万能ツールのこと等々。
そしてエリーゼに手料理を振る舞ってもらった。
それは絶品だった。
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