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古代ギリシャの線文字A(1.ことはじめ )

作者: 板堂研究所(Bando Research Corporation)

 島根県出身の父は、若い頃から古代のイズモに関心を寄せ、また日本人のルーツについて読書の趣味がありました。そしてエジプト、トロイ等、古代文明を紹介する本を筆者に与え、また筆者が、外国で英語教育の中学校に入ると、ラテン語を学ぶ事を勧めたのでした。

 これは後々に影響を及ぼした様で、引退後、古代ギリシャの未解読文字に出会い、研究を始めましたが、常日頃から、日本文化は近隣諸国と比べても個性強く、古代性を秘めており、義務教育などを経ても、その由来は到底、理解できないと感じていたのです。

 学生時代、ギリシャのクレタ島で、クノッソス宮殿の遺跡を訪れ、魅了された覚えがあります。然るに 2018年の夏、英国オックスフォード大学の同窓会で、古典語を専攻するクレタ島出身の学生と、クノッソスの話になり、同大学のアシュモ-ル博物館の館長 A.エヴァンズ(Arthur Evans)が、20世紀初頭に発掘した経緯につき、熱心に語らいました。そこで発見された古代文字のうち、線文字Bは、古代のギリシャ語と判明しているものの、親文字たる線文字Aは、未解読。因みにエヴァンズ卿は、筆者がオックスフォード大学時代に暮らしていた地域で、すぐ近くのホリウェルに住んでいた模様です。

 その晩、筆者は、米国の研究者J.ヤンガーが、線文字Aの無数のテキストをローマ字転換した資料(注)をネットで発見し、その内容が大変、日本語臭いのに驚きました。例えば取引台帳/帳簿からQI-TU-NE MA-KA-RI-TE。また死者を弔う定型文からA-TA-I-*301(TO?)-WA-JA、O-SU-QA-RE、JA-SA-SA-RA-ME、U-NA-KA-NA-(SI)、(I-PI)-NA-MA、SI-RU-(TE)、TA-NA-RA-TE-U-TI-NU。

 そこで「日本語には、漢字以前に文字はなかった」との一般的な見方を気にせず、漢字が導入される遥か以前に、日本列島から遠く離れた所で、日本語が固有の文字で記録された可能性を追求した次第です。

 因みに江戸時代、長崎のオランダ商館付きの医師エンゲルト・ケンペルは神道を研究し、日本人の起源を古代バビロニアに求めました。また1935年及び1957年の2回、訪日したギリシャの文豪、ニコス・カザンザキスは、旅行記の中で「他のどの国の顔も、日本の顔程はギリシャに似ていない」と記しています。


(注)John Youngerによる「Linear A Texts in phonetic transcription」。現在、Academia.eduあるいはSCRIBDのサイトで検索可能。

 

(参考文献:後書きに)

 1.地中海東部の古代文明


 線文字Aの発見されたクレタ島は、エーゲ海の南に浮かぶ大きく風光明媚な島(ギリシャ領)で、スペインで活躍した画家エル・グレコの生誕地であり、また1964年の映画「その男ゾルバ」にも登場する。この島で唯一、淡水のコルナス湖には金魚が生息している。古代ギリシャの哲人プラトンの著述に登場する海中に沈んだ大陸「アトランティス」のモデルは、エーゲ海のクレタ文明圏のテラ島だとする説がある。

 1899年、A.エヴァンズがクレタ島で発掘を始め、クノッソス宮殿を蘇らせた事から、トロイやミケーネの発掘に次ぐ、考古学上の大発見と騒がれた。この青銅器文明は、エジプト等、地中海周辺の地域と交易しながら繁栄し、紀元前2千年紀に頂点に達した。宮殿がクレタ島のクノッソス、ファイストス、マリア、ザクロスにあり、固有の文字としてクレタ聖刻文字、線文字A及び線文字Bが発見されている。

 このうち線文字Bは、1952年に、M.ヴェントリス (Michael Ventris)により古代ギリシャ語と解明された。従って、線文字Bは、紀元前1600年から前1200年頃までミケーネ人の使用した、ギリシャ語の最古の文字だろう。(ギリシャ文字は、その後、フェニキア文字から開発され、最古の例は、紀元前8世紀初頭)

 他方、線文字Aは、クレタ島で、紀元前1800年頃から使用されていたが、前1450年を境に、線文字Bだけとなる。ミケーネ人がギリシャ本土から来て、クレタ島を支配する様になった為であり、その背景として、紀元前1600年前後に、サントリーニ島で起きた火山の大爆発なども論じられている。 

 線文字Aを元に、ギリシャ語を記録する為に調整した結果が、線文字Bであり、両者間に見られる多数の共通記号は、音価が一致するとされる。従って線文字Aは、線文字Bの音価を借用しつつ、音読可能である。しかし欧米の研究者にとり、線文字Aは、それでも背景言語が不明な、未解読文字であり、最近は、インド・ヨーロッパ語族以外の可能性が論じられている。  

 因みに線文字Bの解読に協力した J.チャドウィック (John Chadwick)は、線文字Aでは、KU-ROが「合計」の意味で使用されており、何語なのか究明すれば、解読の鍵になる旨述べ、またピュロス出土の粘土板に関し、陸軍の部隊について登場するO-KA、が意味不明としている。 


 2.エーゲ海の地名は日本語的


 古代から変わらなそうなエーゲ海の地名にも、親近感を感じた。


 CYCLADES : エーゲ海のキクラデス諸島。英語の字源を調べるとサイクル(cycle)と同様、旋回する様に散りばめられた諸島の由だが、日本語ならキクの花だろう。菊は、古代メソポタミアでも王家の紋章として知られていたが、菊の紋章のルーツだろうか。


 NAXOS : クレタ島で怪物ミノタウロスを退治したテーセウスが、アテネへの帰途に立ち寄った島。ここでディオニッソス神の命によりミノス王の娘アリアドネ姫を置き去りにせざるを得ず、凄惨な失恋の現場となった。OSはギリシャ語特有の語尾であり、日本語なら「泣くぞ」。


 ⇒ 有明海:アリアドネ。有明海の南西を地図で見ると、女性が両膝(島原半島の南部)と両手(長崎半島)をつき(肩に長崎市)、頭(西彼杵半島)をあげ、(五島列島方向の)海に向かって何か訴えている様に見える。ナクソス島に置き去りにされ、気がついたアリアドネの姿だろう。プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の舞台が長崎なのも、同様の理由と推測される。


 KEA、KYTHERA、MILOS、THERA : 何れも線文字Aの発見された島。(THERAはサントリーニ島の古い呼称)


 ALASHIYA : 青銅器時代のキプロスの呼び名。航海中、嵐の際の緊急避難場所として知られていた。銅の生産地であり、クレタ島を含む周辺国に輸出。古代のキプロス語では、線文字Aに類似する文字を使っていた。

 

(クレタ島)


 島全体に関し、頭部を左に横臥した男性に見立てた場合、次のとおり。


 HANIA : 丁度、鼻の部分に位置する。

 - SOUDA BAY : HANIA(鼻)のすぐ南の湾。地図に「ソウダ」と書き込むと、あたかも横臥した男性が口を開き、「そうだ」とのセリフを発しているかの様に見える。


 - NISIDA SOUDA ISLAND : SOUDA BAY の入り口の隣り合う2つの小さな島で、西側の丸い島がNISIDA ISLAND。因みにNISIDAは、ギリシャ語で、小さな島 (Islet)の意味。


(なおクレタ島の南西、リビア北部沿岸のベンガジから東に海岸線を辿ると、上を向く人面の輪郭となり、ここにも鼻の位置にHANIAの地名がある)


 MALIA : ちょうど男性器の位置。


 MATALA : 尻の部分に位置する。南部の古代からの港で、ゼウス神が牛に姿を変えてエウローペを連れてきた場所。生まれた子供が成人してミノス王に。日本のマタラ神と関係有りそうである。


 KOUTSOURAS: アキレス腱の辺り、靴のすぐ上にあるので「靴裏」。


 PACHNES : 白い山脈(White Mountains)の最高峰。この地名を古い日本語と見做し、現代風の発音に直せば、HAKUNESとなり、箱根山あるいは白根山。


(シチリア島)


 NOTO : 猪の喉の辺り。(能登半島は右方向に開いた喉か)


 CATANIA : 東海岸沿いの地名で、古代シチリア語でナイフを意味するCATANAが語源とされている。


 SIRACUSA : 白草が生えていたのだろうか。


(トルコのアナトリア半島)


 ARZAWA : 紀元前16世紀、エフェソス地方を中心に現れた国で、その後、ヒッタイトに吸収された。ヒッタイトの記録では、隣国KIZZUWATNAと共にLUWIAと称されている。アルサワ人は嵐の神Tarhunを信仰したが「台風」と似ており興味深い。 欧米には線文字Aの背景言語はLuwia語だと主張する研究者もいるが、Luwia語の実態は不詳。


(シリア)


 MARI : 紀元前2900-前1759年、現シリアの内陸でユーフラテス河上流沿いにあった国であり、1933年に発見された。大量に発掘された粘土板の楔形文字の記録から、紀元前18世紀当時のアフガニスタンから、クレタ島に至る交易ルートが確認され、例えば銅に錫を混ぜて青銅を作る必要から、クレタ島でもアフガニスタン産の錫の需要があったと推測されている。


 3.古典ギリシャ語と日本語


 両者間で酷似する単語を調べれば、例えば次の通り。


(出典:An Intermediate Greek-English Lexicon, Founded upon the 7th Edition of Liddell and Scott’s Greek-English Lexicon, Oxford University Press, Impression of 1989, 1st Edition, 1889.)


 イアシモス(ίάσιμος):  to be cured, curable 癒される

 イアーシス(ίάσις):  healing, a mode of healing, cure, remedy 癒し、治療


 イアソウ(Ιάσώ)  :  Iaso, the goddess of healing 癒しの女神

  (因みに古代エジプトの女神 Isisは、治癒を司っていた)


 エトス(ετος)   :   a year  干支

 サルロ(θαλλο)  :  to bloom, to abound 咲く

  イアルロ(ιάλλο)  :  to attack, to assail   焼く/ 厄/ 妬く


 コメイ(κόμη)   :  the hair, hair of the head   髪

 クライオ(κλαίω) : to weep, lament, wail   暗い


 カタエイミ(κατα-είμι): to go or come down   形見

 カタプセウドマイ(κατα-ψεύδομαί) : to tell lies against, speak falsely of 騙る、嘘をつく


 カマイ(χαμαι) : on the earth, on the ground     窯

 クドイモス(κυδοιμό ς) : uproar, hubbub くどい


 エス・コラカス(ές κόρακας) : go to the dogs, go and be hanged こら!

 オトボス(οτοβος) : any loud noise 音


 スコポス(σκοπός) : one that watches; a look-out-man, watchman 助平



 4.クレタ文明と日本の伝統文化


 ミノア人と日本人の間には文化的類似性があった。荒巻義雄も「アトランティスの仮想世界史」の中で指摘している。両者とも地震の多発する火山地帯に住む島民で、居住地域が(クレタ島南部を横切り、島根県や京都府を通過する)北緯35度線の辺りと近い。また気候温暖で水に恵まれ、中央が山岳地帯。クレタ島で唯一の淡水湖であるコルナス湖には、金魚が生息している。

 双方とも海洋民族で知られ、交易で繁栄した。髪が黒く身体が細い。美術的センスに優れ、絵画やデザインが得意で、女性の顔を白く描写。ミノア人は髪を両耳の前で細長く伸ばす習慣があり、埴輪の「みずら」に似ている。また指輪、ピン等の金細工から、手先の器用さが理解出来る。そしてボクシングや牛飛びの運動競技も好まれた。牛跳びは、スペインやポルトガルで、特殊な闘牛、レコルタド(recortado)として残っている。

 神社の鳥居は、ミケーネの陵墓(ハチの巣形)の入り口の石組みに良く似ている。だから鳥居の内側があの世だろうか。朱色の柱は、クノッソス宮殿の柱を連想させる。古代ギリシャの神殿の柱に膨らみを持たせるエンタシスは、法隆寺金堂にも見られる。

 ミノア人の名称は、古代エジプトでケフティウ(Keftiu)。レバント地方ではカフトル(Caphtor)、英語のCaphtoriansに相当しよう。ヘブライ人によれば、カフトルはペリシテ人の出身地。また古代エジプトの壁画で、ミケーネの傭兵は左右に牛の角の付いたヘルメットを被る姿で描かれているが、総じて日本語の「カブト」(兜)に由来する名称とも解釈可能。

 仮にクレタ島が横臥した男性ならば、頭にキャップの様な帽子を被っているが、ミノア人はこれを意識し、帽子を被る趣味があったのかも知れない。因みに日本の兜には鹿の角の様な派手な飾りがあり、外国人に強い印象を残す。

 ギリシャ神話の半牛半人の怪物「ミノタウロス」は、日本の鬼に相当し、クレタ島は鬼ヶ島。テーセウスは、桃太郎や金太郎だろう。また石斧等から線文字AでI-DA-MA-TEの記述が発見されており、神話の農業の女神デメテル(Demeter)ではないかとの説がある。

 デメテルの娘ペルセポネは冥界に連れ去られ、母親の悲しみが冬の季節をもたらす。古事記神話では、イザナミが火の神を生んだ際の火傷で命を失い、悲しんだイザナギが、彼女を取り戻そうと冥界に探しに行く。イザナミを見つけると、彼女は、黄泉の国の食べ物を食したので戻れないと言うが、ペルセポネも同様である。  


 5.研究と解読


 この研究を始めたのは2018年夏だが、先ず、クレタ島のファイストス宮殿の遺跡で発見された「ファイストスの円盤」(Phaistos Disk)を取り上げた。

 この円盤には、絵文字が旋回する様に刻印されているが、英国出身の研究者、G.オウェンズ(Gareth Owens)が、これを解明したとしてYouTubeで音読を披露している。そこにはI-QUE-KU-RJAとの言葉が何回も登場し、親近感を覚えたので作業を始めた。そして何度も精査しつつ日本語に直した結果、意味が通る様になった。更にAU-NI-TI-NOの頻出に着目し、逆方向に読む可能性を追求したら、案の定、またうまく解読できた。総合すれば、アテネの王子テーセウスが、クレタ島にミノタウロス退治のため遠征する直前、父王エーゲウスと別れを惜しみ、また帰還後、海の洞窟で父王の霊に会う物語である。

 また J.ヤンガーが、ローマ字変換した多数の原典から幾つか熟読したら、欧州等の研究者が解読に苦労しているものが、さほど無理なく日本語として読める様になった。しかも完成度の高い詩歌が多いのである。

 線文字Aの原典は、平仮名だけで書かれた日本語に類似し、「なおこかんせつはずれた」の場合と同様の問題が生じ、文脈が確定しにくい。ところが、多くの場合、左右、何れの方向に読んでも、特定の文脈で意味が通じる様に工夫されているので、これが確定要因であり、一種の救いと言える。  

 未解読の古代文字は、日本では新しい研究分野であり、経験と共に理解が深まり熟達するので、以前に解読した内容を何回も見直しつつ、辛抱強く手を入れ、精緻化して行かざるを得ない。

 線文字Aの場合、当初は線文字Bとの共通記号に着目し、線文字Bの音価を借用し、解読を進めてきたものの、その結果に照らして音価の適否を確認し、線文字Aが、日本語として一層円滑に解読できる様に、音価を調整していく必要がある。


(注)2025年3月12日現在、線文字Aにつき、線文字Bから借用した音価だけでは、不十分な事例と判明しているのは、RE(*AB27)であり、RE/SATE/MITEとの、読み換えの選択肢があるとの結論である。


 6.この道の先輩について


 欧米の研究者は、クレタ文明を欧州で最初の文明と捉えたので、線文字Aの背景言語として、インド・ヨーロッパ語族をはじめ地中海東部や近隣地域の言葉にこだわり、これまで日本語など東洋の言葉は想定しなかった。

 しかし米国のG.レオナート(Gretchen E. Leonhardt)は2011年頃から研究を始め、線文字Aの背景言語は日本語であるとしてネット論文を発表。また米国のP.レヴェッツ(Peter Revesz)は「ファイストスの円盤」の記述を分析し、ミノア人の言葉を膠着語と推測している。膠着語にはシュメル語、トルコ語、ハンガリー語、フィンランド語、日本語、韓国語、モンゴル語などが含まれる。

 線文字Aと日本語の密接な関係につき、21世紀まで究明できなかった理由は、クレタ島と日本の地理的・文化的隔たりが大きく、またIT革命の本格化するのが1995年頃で、それまでは、ギリシャなどへ何回も足を運ばないと、粘土板の記録等、出土品が見られなかったからだろう。現に、J.ヤンガーが、国際的な共同研究が進むよう、ネット上に線文字Aの包括的なデータベースを創設したのは、2000年の事だった。

 なお地中海の古代文字に関し、MNAMONのサイトが便利。またアマチュアを含め個人的な研究につき、academia.eduのサイトが、貴重な情報集積地である。



 ー 年表(ミノア/ クレタ文明関連)ー



 紀元前3000年~ 前宮殿時代。


 前2600年~前1900年 インダス文明の最盛期。


 前1900年~ クレタ島の旧宮殿時代。

(前1800年  線文字Aの使用が始まる)


 前1700~   新宮殿時代。

 前1600年   テラ/サントリ-ニ島で火山の大爆発。


 前1450~   最終宮殿時代(ミケーネ時代)。線文字AからBへ移行。

 クノッソス以外の宮殿が破壊される。


 前1350年   クノッソスの宮殿が最終的に破壊される。(再建されず)

 前1300年   ミケーネ文明の最盛期。(インダス文明、もはや存続せず)


 前1200年   地中海東部の青銅器文明の同時崩壊。(トロイ戦争)


 前492-449年   ペルシャ戦争


 前334-前323年  マケドニアの大王アレクサンドロスによる東方遠征。

  (死後⇒ ヘレニズム時代へ)


 前30年     クレオパトラの死。(ヘレニズム時代の終焉→ ローマによる支配)

(参考文献)


(古代文字)


 大城道則・編著「図説 古代文字入門」(河出書房新社。2018年)

 古代オリエント博物館編「世界の文字の物語」(2017年第3版)

 鈴木董「文字世界で読む文明論」(講談社現代新書。2020年)

 高津春繁、関根正雄「古代文字の解読」(岩波書店。1964年)


(世界史)


 青柳正規「人類文明の黎明と暮れ方」(講談社学術文庫。2018年)

 川北稔、桃木至朗監修「最新世界史図説 タペストリー 14訂版」(帝国書院。2016年)

 木村靖二、岸本美緒、小松久男「詳説 世界史B」(山川出版社。2019年)

 小林登志子「シュメル-人類最古の文明」(中公新書。2005年初版、2019年10版)

 出口治明「人類5000年史 I」(ちくま新書。2017年)

 中村清次「シルクロード」(新潮新書。2021年)

 安田喜憲編「龍の文明史」(八坂書房。2006年)


(日本史)


「日本書紀 下」(岩波書店:日本古典文学大系。昭和40年第1刷。昭和45年第6刷)

 市販本「新しい歴史教科書 改訂版」(扶桑社。平成17年)

 沖浦和光「天皇の国・賤民の国」(弘文堂。1990年初版)

 学研「(歴史群像シリーズ)図説 日本の古墳・古代遺跡」(2008年);「Books Esoterica陰陽道の本」(1993年第1刷、1996年第8刷)

 菊池山哉「被差別民の起源」(河出書房新社。2018年初版)

 関裕二「古代日本人と朝鮮半島」(PHP文庫。2018年)

 藤堂明保・竹田晃・影山輝國(全訳注)「倭国伝」(講談社学術文庫。2010年)

 西風隆介「神神の契約」(ビジネス社。2021年)

 布施泰和「卑弥呼は二人いた」(河出書房新社。2020年)

 山岸良二、佐藤優、安藤達朗「日本史-古代・中世・近世」(東洋経済新報社。2016年)

 山田雅晴「神々の聖地」(たま出版。1997年)

 吉野裕子「狐」(法政大学出版局。1980年初版)


(日本語)


大野晋「日本語はいかにして成立したか」(中公文庫。2020年3刷)

 村山七郎、大林太良「日本語の起源」(弘文堂。1973年)

 安本美典「研究史 日本語の起源」(勉誠出版。2009年)

 山口仲美「日本語の歴史」(岩波新書。2006年第1刷、2019年第30刷発行)


(ギリシャ、エーゲ海)


 荒巻義雄「アトランティスの仮想世界史」(青春出版社。1998年)

 植田かおり「古典ギリシャ語のしくみ(新版)」(白水社。2014年第1刷、2020年第6刷)

 周藤芳幸「古代ギリシャ 地中海への展開」(京都大学学術出版会。2006年)

 関俊彦「エーゲ海文明-クレタ島紀行-」(穴一書房。2016年)

 竹内均「伝説のアトランティス」(「ニュートン別冊」内。教育社。1993年7月)

 芳賀京子監修「特別展 古代ギリシャ - 時空を超えた旅-」(展覧会図録)

 (東京国立博物館ほか編、朝日新聞社ほか発行。2016年)

 本村凌二、中村るい「古代地中海の歴史」(放送大学教育振興会。2004年第1刷)

 弓削達「地中海世界」(講談社学術文庫。2020年)

 吉村作治編「エーゲ海文明」(NEWTONアーキオVOL3。大日本印刷。1998年)


(ギリシャ神話)


 河合隼雄「神話と日本人の心」(岩波書店。2003年)

 松村一男監修「ギリシャ神話の本」(西東社。2013年)

 吉田敦彦「ギリシャ神話」(日本文芸社。2005年初版)


(星座)


 近藤二郎「星座の起源」(誠文堂新光社。2021年)

 角謙二発行、酒井彩子編集「星座の基本」(枻出版社。2016年)

 千城央「古代東北の城柵と北斗七星の祭祀」(無明舎。2012年)

 中村士「古代の星空を読み解く」(東京大学出版会。2018年)

 原恵「星座の神話」(恒星社厚生閣。1975年初版、2007年4刷発行)

 藤井旭企画・構成「星空ガイド 2020」(誠文堂新光社。2019年)


(漢字、干支)


 大西克也、宮本徹「アジアと漢字文化」(放送大学教育振興会。2012年第4刷)

 貝塚茂樹、伊藤道治「古代中国」(講談社学術文庫。2000年)

 稲田義行「十二支読本」(創元社。2017年)

 落合淳思「漢字の成り立ち」(筑摩選書。2014年)

 白川静「甲骨文の世界」(平凡社東洋文庫204。1972年)

 武光誠「日本人にとって干支とは何か」(KAWADE夢新書。2020年)

 日本の暮らし研究会「図解:日本のしきたりがよくわかる本」(PHP研究所。2007年)

 松丸道雄「あじあブックス 甲骨文の話」(大修館書店。2017年)

 水上静夫「干支の漢字学」(大修館書店。1998年)


(DNA)


 斎藤成也「日本人の源流」(河出書房新社。2017年)

 崎谷満「DNAでたどる日本人10万年の旅」(昭和堂。2008年)

 篠田謙一「日本人になった祖先たち」(NHKブックス。2007年);「日本人起源論」(岩波現代全書。2015年);「人類の起源」(中公新書。2022年)。


(インド、東南アジア)


 大野晋「弥生文明と南インド」(岩波書店。2004年)

 後藤健「メソポタミアとインダスのあいだ」(筑摩書房。2015年)

 戸部実之「タイ山岳民俗言語入門」(泰流社。1994年)

 鳥越憲三郎「原弥生人の渡来」(角川書店。1982年);「倭人・倭国伝全釈」(角川ソフィア文庫。2020年)

 中村元「古代インド」(講談社学術文庫。2004年)

 森本達雄「ヒンドゥー教 ―インドの聖と俗」(中公新書。2003年)


(外国から)


 Chadwick, John「線文字Bの解読」(大城功訳。みすず書房。第1版1962年、第2版1976年);「線文字B 古代地中海の諸文字」(細井敦子訳。学芸書林。1996年初版)

 Cline, Eric 「1177B.C. The Year Civilization Collapsed」(Princeton University Press. 2014)

 Cottrell, Leonard 「The Bull of Minos」(Sutton Publishing, 2003 edition.)

 Doblhofer,Ernst「失われた文字の解読 III」(矢島文夫/佐藤牧夫 訳。山本書店。1963年)

 Evans, Arthur 「Scripta Minoa」(Clarendon Press, 1909)

  Gordon, Cyrus 「古代文字の謎」(Forgotten Scripts: 津村俊夫訳。社会思想社。初版1979年)

 Graves, Robert 「The Greek Myths I」(Penguin Books, first published 1955.)

 Matz, F. 「Art of the World Crete and Early Greece」 (Translated by Ann Keep. Holle Verlag GmbH, Germany. 1962, reprinted 1965)

 Rouge, Jean「古代の船と航海」(酒井傳六訳。法政大学出版局。1982年初版、2009年新装版発行)

 Silverberg, Robert 「Empires in the Dust」(Bantam Pathfinder Edition, 1966)

 Singh, Simon「暗号解読」(青木薫訳。新潮社。2001年発行、2010年19刷)

 Tatton-Brown, Veronica「Ancient Cyprus」(British Museum Publications.1987)

 Tulard, Jean 「クレタ島」(幸田礼雅訳。白水社。2016年)


(インターネット)


「地球ことば村・世界の文字」のサイトで「線文字A」、「クレタ聖刻文字」、「キュプロス文字」、「インダス文字」など。


 Godart et Olivier 「Receuil des Inscriptions en Lineaire A」 (1976-1985)

 John G. Younger 「Linear A Texts & Inscriptions in Phonetic Transcription」(Academia.edu)


 Gretchen E. Leonhardt 「Fifteen, Linear‐Script Signs with Correspondences in Japanese Kanji and Hiragana」(Academia.edu);「Similarities Between the Minoan and the Japanese Cultures」; 「References to the Similarities Between the Minoan and the Japanese Cultures」


 Costis Davaras 「Bronze Age Crete and India」(Indian Historical Review, Volume XXXII, No 1. Jan 2005) その他。

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