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第2話 話

与兵衛と刀の邂逅です。


いつもありがとうございます。よろしくお願いいたします。

 その夜は、中秋の名月だった。空に白くなりかけたお月さんが浮かんでいる。


「明るいなァ」

月を見ながらぼそっと、与兵衛は独りごちた。


 ふっと視線をおっ父に戻すと、お侍さんの顔に白い布をかけ、念仏を唱え始めていた。



 それを聴きながら、ふと、視界の端に何かギラつくものがあることに気づいた。


 そうっと、そうっとそれに近寄っていく。


 と、ぴちゃっと音がした。見ると、足元が血の海だ。


「うわあああああ!!」


思わず与兵衛は大声を上げた後、しまった、というような顔をした。



 おっ父は念仏を唱えることに集中している。その声がだんだん大きくなってくる。



 だから最初、話しかけられているのが自分だということに、与兵衛は気が付きもしなかった。



「おいっ! そこのてめえ! 名を何と申す?」


 与兵衛は落ちていた刀を拾った。


「うわあ、血まみれやん……」


月でギラギラ照らしながら刀に見入っていると、また声がした。


「おい、小僧、俺に名も申さず触るな!!」


そこまで言われて与兵衛は、自分が刀に話しかけられていることにようやく気が付いたのだった。

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