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第12話 抑

刀の行動をタイトル漢字一字で表す、

というのはある意味作者の挑戦で、どこまでそれが続くか、ひやひやしてますw


ゲン様は黙っている時も意外と多いので、その時のタイトルはどうしようかと

いつも頭を悩ませていたりします。


いつもありがとうございます。よろしくお願いします。


 それ以上、与兵衛は刀と話す気が起きなくなった。だから、与兵衛の後ろを歩いているおっ父に言った。


「おっ父、ゲン様にガキ扱いされたわー」


「そうか」


おっ父は、静かに言った。



「お前も、お前の荒ぶるものを抑えてくれるような人と出会うことを願っているよ」


「荒ぶるもの?」


与兵衛は後ろを振り返って、一度立ち止まった。


「そうだ。底知れない怒りとか、憎しみとか、殺意、などだろうな」


「底知れない?」


「それほど、その感情が大きいということだ」


「分からんなー」


「今はまだ、分からなくてもいい。ゲン様にとって、お小夜さやさんはそういう人なんだろう、と思ったまでだよ」


そう言って、与兵衛の背中を歩きながら、ぽん、と押した。


「ふーん」


与兵衛はおっ父に押されるようにまた歩き出した。



「ちなみに言うとだな」


「何?」


「私にとって、おしんはそういう人間だ」



 おしんは与兵衛とお千代の母親、つまりおっ母のことだ。それを考えていたら、おっ父が何を言わんとしているのか、少しだけだが分かったような気がした。


 おれもいつかは、おっ父とおっ母みたいになるんかなあ……?


そんなことを考えながら、ぼんやりと歩いていた。



 するとおっ父が言った。


「与兵衛」


「何や?」


「お前、ゲン様とお小夜さんを、元に戻してやる気はあるか?」


 与兵衛は考えた。元に戻すって、どういう事やろ……?

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