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夢の旅人  作者: トトコ
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6.つぎはぎうさぎ


それから数日後、ガルドは迎えに来たゼノムら数名と共に王城へとやってきた。


早い時間に宿を出たのだが、城が見えてきたのは日が山の端に引っ掛かった頃で、城の門から城までさらに長い距離を走った。やっとこさ辿り着いたその城は端が見えないほどの規模を誇り、まるで雪の彫刻のように真っ白で、太陽の光に反射すると眩いばかりに輝くという(とっくに日が暮れていたので、その光景を見る事が叶わなかったが)。城を囲む森は鮮やかに青々と茂り、吟遊詩人らがこぞって城と森の景色を、女神リュイゼの花園の花に劣らず咲き誇る永劫の白薔薇と詠ったことから民の間では本来の『ゲーシュトルト城』という名前より『白薔薇城』という別称の方が通りは良かった。




『ようこそおいで下さいました。異国のお方。陛下より、お疲れでございましょうから本日のところはお部屋にてごゆるりとお休み下さいとのお言葉を賜ってございます。早速ではございますがお部屋までご案内いたします。どうぞこちらへ』

貴賓用馬車から降り、しげしげと城を眺めていたガルド(ラドゥー)は、出迎えてくれた女官の事務的な言葉に顔を正面に戻す。

出迎えてくれた女官達は皆一様に頭を下げていた。その中に、見知った人物がいるのをガルドは察知した。顔は分からずとも背格好で分かる。

『あ、どうも。短い間ですが、お世話になります。えーと…ところで、そこのお嬢さん。そう、二つおさげの貴女です』

女官長だろう年配の女性に挨拶をしてから、さっきから気になっていた女官に声をかけた。その女性は戸惑いながらも頭を上げ、あっという顔をした。

『貴方はあの時のっ…』

『どうしました、フェノ?』

彼女がうろたえた様子に女官長は説明を求めるような目を向けた。

『あ…すみません、ナフテル女官長。先日お休みをいただいたとき、街で絡まれていたのを助けて下さったのはこの方なのです』

彼女はしっかりした女官、という顔で女官長に説明した。説明を聴いた女官長は、ガルドの見る目を、“ちょっと胡散臭い人を見る目”から“紳士的で勇敢な男性”に変えた。

『そうでしたか。フェルに絡まれた時の話は聞き及んでおりましたが、助けて下さった方は名乗りもせず颯爽と去って行ってしまったそうなので、お礼をしようにも出来なかったのですが。……そうですか、貴方でしたか。わたくしからも、この子の直属の上司として改めて御礼を申し上げます』

深々と頭を下げ、他の女官らもそれにならう。彼に向けられる雰囲気は、だいぶ柔らかいものになった。寧ろ、『名乗らず颯爽と去って行った』のくだりで他の女官らもこちらを見てうっとり溜息を吐いた。

単に、あの双子を待たせるのも悪いからという理由でさっさと帰っただけだが。そんなことは言いづらい。『急いでただけですよ』とバツが悪そうに言っても、『正義感があるだけでなく謙虚な方』という風にさらに英雄像は美化され、ガルドは居た堪れなくなった。





女官達の態度がとても友好的になったところで、彼女達は命じられた自分の仕事を精力的に果たした。さらに命令以上の奉仕精神を発揮した。

ガルドを部屋に通すと、すぐさま温かいお茶を淹れて寛がせ、その間に湯浴みの準備をする。待たせている間に、お身体をほぐしましょうか、と言い置いて、ガルドの腕や足を揉みだした。その手際はさすが本職と言おうか見事だった。中でもフェノの奉仕は抜きんでて誠意の籠ったもてなしだった。



湯殿にまで付いて来ようとするのをなんとか止めて一人になったガルド、いやラドゥーは湯船に体を沈めた。

「何なんでしょう…。これじゃあ実生活と大して違わない…」

ガルドと違い、ラドゥーは人に囲まれてあれやこれやしてもらうことに何ら抵抗はない。尤も、普段自分のことは自分でこなしてはいるが。

また、家の事を思い出した。

「……。――――あーくそっ」

物思いにふけりそうになり、濡れた髪を掻き上げた。大きく息を吸い、風呂の岩壁に背を預けた。

近々あの少女に会える(気がする)のだから、それから考えても遅くはない。見知らぬ地に一人という心細さに絶えるのは大したことじゃない。どんな状況でも、どんなに不利な立場にあっても、己の足で立ち、そして解決する為に手を尽くす。それがラドゥーのすべきことだ。そして今、打つ手が何も無いならこの状況を楽しめばいい。ガルドと自分の入れ替わりに慣れればいざという時冷静に対処できる。


湯殿から出ていくと、待ってましたと言わんばかりに肌や髪の手入れ用品を握りしめた女官達にガルドは取り囲まれた。

もみくちゃにされたラドゥーは、小さく笑った。




身体中をふやふやされ、凝り固まった身体が生き返ったように軽くなったのを実感する間もなく、ガルドは遅い夕食の席に案内された。

一人で食べるには広すぎる部屋に、大きなテーブルに大量の皿が並べられていた。これで一人分の食事というのだから貴族の飽食には舌を巻く。ガルドはおっかなびっくり柔らかい布張りの椅子に座った。

ガルドはこういう、いわゆるお貴族様な待遇をされることに、慣れてはいない。とはいえ、恐縮したり緊張するなどといった殊勝な心は持ち合わせていない。ただ高価な物を壊さないか冷や冷やしてしまうのだ。旅の中、質素で粗野な生活を営んでいる故に、すっかり貧乏性が板についてしまった。

この銀皿一枚で目が飛び出るに違い無い。これを売ったら一月は遊んで暮らせるだろうに。などと考えずにはいられないのだ。


給仕役の女官らが見守る中、食事をありがたく頂戴して、お茶を三杯お代わりした後、さっさとあてがわれた部屋に戻って即効爆睡した。






翌日。今日は王に謁見する日だ。

非公式のため、内々に行うことから本来必要な儀式を省かれ、昼と言うには早い時間に呼び出され、いままさにこの国の王の御前にガルドはいた。

『ガルドというたか。そちはこの国にギシュアとの戦に勝利をもたらすことが出来ると聞いたが、真なるか』

話がでかくなってる。伝言ゲームとはそんなものだ。ガルドは焦ることなく跪いたまま訂正を入れた。

『陛下、真に遺憾ではございますが、少々そのお言葉には語弊がございます』

慇懃無礼すれすれに答えると、王を取り巻く周りの豪奢な衣を纏う偉そうなおっさん達がわずかに身じろぐ。

それに構わずガルドは続ける。

『オレはそちらさんが、かの国の情報が中々掴めないというんで、情報命の旅人の身の上であるオレに情報を流せと言われてきました。ここまではるばるやってきたのは、貴方の国を勝たせるためじゃあありません。ただ情報を渡しに来ただけですよ。その情報が正しいことは保証いたしますが、その情報が有益なものとなるか、そしてかの国との戦争に勝利できるかどうかはこのお国次第でしょうね』

『与えられたものを、生かすも殺すも余次第というわけか』

ぎりぎりアウトな態度にいきり立とうとした取り巻きとは違い、王は至って冷静だ。少なくとも暗君ではないらしい。ガルドは首が繋がりそうだと安堵した。

『陛下がそうだとお思いなら』

『ほう、どういう意味であろう』

ガルドは読めない顔で笑うだけでそれには答えなかった。

『さて…。ところで、その肝心の情報は今この場で流してよろしいのでしょうか』

王は思った。この青年はこの国の内情も知っているのかいないのか。王は答える代りに手を横に払った。

心得たように八割の臣下たちは一礼してその場から退出していく。

『お前たちもじゃ』

残りの二割の取り巻きのおっさん達にも命じる。

『陛下っ』『しかしっ』『このようなどこの馬の骨とも知れぬ者と二人きりになどっ』

一斉に不満をまくし立てられる。その声を封じたのは王ではなかった。


『お黙りなさい。お前たち、お父様のお声が聞こえないの?』


王のすぐ斜め後ろ、楚々としながらも堂々とした態度で臣下の前にその少女は現れた。跪いたままのガルドはその存在に今まで気づいていなかった。凛としながらどこか甘く響く声。誰もがこの声に恍惚として聞き惚れる。しかしガルドの中のラドゥーは、その声の美しさに驚いたわけではなかった。

ガルドははっとして頭をあげる。そのおかげでラドゥーもその声の主を見上げることが出来た。


漸く、お出ましか。


そこには見間違えようのない美しい容姿(かんばせ)のエルメラが悠然と立っていた。





『リューゼリカ王女っ』

即座に反芻しようとした臣下に彼女は顔を向けた。たったそれだけでその臣下は声をつぐんだ。

『…皆退出せよ』

頃合いを見計らって王は命じた。今度は文句を言わず取り巻きは静かに退出していった。謁見の間には王と王女、そしてガルド――ラドゥーのみが残った。しかし、ラドゥーは違和感に気づく。

「俺が出てこれる…?」

不思議に思って、王を見ると停止していた。そう、停止。よくできた人形のように。

「どうだった? 夢の世界のお試し体験」

目の前に降り立ったエルメラは、ニコニコと上機嫌で感想を聞いてきた。

「…どうなってるんです? 王が止まっていますが」

「え? ページを繰るのを止めたら、物語が進行しないのは当たり前じゃない」

「ページを、繰る…」

「この夢は本の世界。それは貴方ならとっくに気付いていると思ってたけど?」

「それは、そうですが」

「本はページを繰って初めて世界が動くもの。読む人がいて初めて本は本たり得る」

意味は分かる。しかし、今の状況が理解出来ない。

「どうやって…」

「“夢の旅人(ドリーム・ウォーカー)”の力の一つでね、本の世界を好きに繰ることが出来るの。普通なら、ただ進む物語に従うしかないところを、好きな場面に飛んだり、止めたりね」

そう言って、どこから取り出したのか一冊の本を取りだした。この物語の想定だとすぐに気付く。そして、よくよく見れば、傷の具合からしてその本はラドゥーの物だった。

「…ずっと訊きたかったんです。どうして、夢の世界なのに風呂に入れたり、食事の味がちゃんとするのか。ここは、あまりに現実的だ」

エルメラは心得たように鼻を鳴らした。

「もう一つあるでしょう? どうして会う人会う人、自分の想像通りなのかって」

その通りだった。本に人物の描写はあれど挿絵は無いのだ。人物の姿は全て自分の想像で補う。

「その通りです。表情の一つ一つ、全て俺の思う通りだった」

「だって、この世界は貴方の世界だから」

「…は?」

予想外の答えに、目が点になった。


「この世界の創造主はもちろんこの物語の著者。だけど、物語は読む者に読まれて初めて輝くもの。紙に文字を書き連ねられたその瞬間から作者の手から離れて独自に動き出すのが物語よ。その物語は求められて読者の許に渡るけど、印象も感想も想像も十人十色。物語は一つ。けれど読む目は無数。どうして誰もが同じ様に見る訳があるの?」


「………」

確かにそうだ。物語は、見る人によって形を変える。台詞一つでさえ、読者の感性に左右される。

「人は同じものを見ても同じように感じることはない。だから、この世界は貴方の世界。貴方の想像によって色付けされたもの。他の人がこの世界を覗けばまた違う人物が出てくるのでしょうね」

目の前の絢爛な王の間は、ラドゥーが己の知る王城や屋敷を模して想像したものだ。そして王や臣下達も、一人一人のセリフからその人物像を創り上げた。

「食事に味がするのは?」

「ヒトは日常生活の感覚が身に染み付いてるからよ。物を食べたら味がして当たり前。水に浸かったら濡れるし、お風呂なら温かくて当たり前。その当たり前が、貴方に実感させただけ」

「俺の気のせいだったってことですね」

あの満腹感が幻だったとは。ところがエルメラは曖昧に首を振った。

「そうとも言い切れないわ。夢ってなかなか侮れなくてね。強く思い込んだら実際に実現させちゃうことだってあり得るから」

エルメラは手当てされたラドゥーの腕を持ち上げて見せた。

「フェノを庇った時の傷のように」

真剣身を帯びた声につられて腕を見る。解かれた包帯の下には、小さいが切り傷が確かに、あった。


〈お気をつけ。夢は時に現を凌駕するよ〉


夢屋の言葉がラドゥーの頭に蘇った。

切られたと思った。実際傷が出来ていた。怪我を負ったら実際に傷付た。想像の世界であるはずの夢で、そう思ったなら、実際に。

それはなかなかゾッとしない。傷を負っていないと思いこめばいいのかといえば、そう簡単にはいかないのだから。容易に割り切れないのだ。刃を振り下ろされれば、反射的に怪我をする、と思うものだから。


黙り込んだラドゥーに、エルメラはさっきとは打って変わって明るい声を出した。

「そんなことより、どうだった? この世界は。好きな話みたいだし、面白かったでしょう?」

「…ええ。なかなか興味深かったですよ」

エルメラは満足げに頷いた。

「そうでしょそうでしょ。じゃ、行きましょ」

来た時と同じように、またもや突然ラドゥーを何処かに連れて行こうとする。怪我をしていない方の腕を引かれた。

「行くって、何処に?」

何の脈絡もなく、知らないところに連れてこうとするのは止めてほしい。

「やあね、私がここに来たのは探してるものがここにいるからよ。どうやら貴方のお気に入りみたいだったから貴方にこの世界を堪能させてあげたけど、今回はあくまでついで・・・。だから今からちょっとページ繰って“それ”がいるページに飛ぶのよ」

その言葉に言いたいことは多々あれど、景色が高速にぶれて、ラドゥーはそれ以上言葉を紡げなかった。





気がついたらそこは、舞踏会の場だった。煌めくシャンデリア、手を取り合って踊る着飾った男女、扇で口元を隠しながら談笑する貴婦人達。しかし皆停止していた。先程の王のように。

この場面は敵国の舞踏会だ。先程の謁見の場から話は少々進んだ先に、敵国の描写が書かれる。その場面だ。

「――見つけたっ!」

そんなことを考えつつ周りを見渡していたラドゥーから手を離し、エルメラは豪華な料理が並べられているテーブルへ駆けだした。テーブルクロスをめくり上げ、とあるものを引き摺りだした。

「やっと捕まえた。ここで会ったが百年目よ! 観念なさいっ」

掴みあげた“それ”に勝ち誇ったように言い放つエルメラ。

「ぐえっ! わ、わかったよ。おいらの負けでいいよ。だから首根っこ掴むのやめろって、首が絞まる」

ラドゥーはそれに目が離せなくなった。


エルメラに持ち上げられながら文句を垂れる“それ”はぼろぼろのつぎはぎだらけの兎のぬいぐるみだった。







「えーと…まず、事情を」

喋るぬいぐるみを前にして、表情に困ったラドゥーはとりあえず頭を整理しようとした。

「おいらか? おいらは“つぎはぎ”ってんだ。人呼んで“ずたぼろの罠師(トラッカー)”」

自慢なのか首の赤い蝶ネクタイを整えながら、ぬいぐるみは聞かれてもいないことを答えた。そして、名乗った名はぬいぐるみの状態そのままの名前だ。なんだよ“ずたぼろの罠師”って。

それでも、誇らしげにいう兎のぬいぐるみに、何も言えなかった。

「…そうですか。で、二人は何をしてたんです」

今度はエルメラが答えてくれた。

「隠れ鬼」

「はい?」

「貴方の世界にもあるでしょう? 隠れ鬼」

「ええ、まあ…。それがなにか」

「だから隠れ鬼。してたの、つぎはぎと。ずっと探してたんだから」

大変だったのよ、見つけても逃げられるんだから隠れ鬼って。と言うエルメラの苦労話はラドゥーの耳に、右から左へと流れた。

「ずっと…」

「まっ、ざっと百年間?」

ぼろぼろの兎は事も無げに言った。エルメラの先程のここで会ったが百年目発言は、別に決まり文句でも比喩でも何でもなかった。

「そんなにかかった原因は誰のせいだと思ってんのよ。エリア決めてその範囲内でやろうって言ったじゃない」

「だっけ?」

「もうっ、これだから脳みそ綿毛類って嫌なのよ。三歩歩かないうちに忘れるんだから」

なんせぬいぐるみだ。仕方ないと思う。気を取りなおして質問を開始する。もう、いちいち突っ込んでられない。

「まあ、ともかく隠れ鬼は無事終わったんですね」

「まあね、こいつが最後の一匹」

…複数でやっていたのだろうか。このぬいぐるみの他に“誰(あるいは何)”としていたのだろう。

「おいらは罠を張るのは得意だからっ」

つぎはぎは嬉しそうだった。得意の罠とやらで百年間逃げ切った自分に惚れ惚れしていた。しかしラドゥーとしてはむしろその百年間追いかけてついに捕まえたエルメラの根性に感服した。

「でも、ルール違反したんだからそんなのチャラよ」

フンっと鼻を鳴らすエルメラ。そんな仕草も可愛らしく決まる。

「それで、終わったことですし、俺はどうすれば…」

そうだったと言わんばかりに、顔をあげてラドゥーを見る。

「そうね、もうそろそろ朝も明けるし一旦帰らせてあげる」

朝? …一旦?

訊く間もなくラドゥーの視界は来た時のように歪んだ。




「また、迎えに行くわ。それじゃあね」




その言葉を最後に視界は漆黒の闇に閉ざされた…――――。











「っせめて、クライマックスを見てからっ…」

自分の声にラドゥーは目を覚ました。天井に伸びていた腕をだらりと下ろす。

ラドゥーは自室のベッドで眠っていた。身体を起して時計を見ると七時。いつもの時間だ。

「夢…?」

手元を見ると『ガルド・バリューの冒険』の本が、舞踏会の場面のページで開いたままになっていた。

リアルな夢だった。けれど、寝る前に読んでいたのはこれじゃなかった気が…


ハッとして腕を見る。うっすらとだが切り傷が白い腕に刻まれていた。

〈また、迎えに行くわ。それじゃあね〉

夢の世界に行ったことは、夢ではなかった。

ラドゥーは口元に笑みを浮かべた。起き上り、使用人が起こしに来る前に学校に行く為の身支度を始めた。


エルメラとの夢の旅は終わっていない。むしろ始まったばかりだ。そのことにどういうわけか心が弾むのを自覚する。

取り合えず、家人の説教は食らわずに済みそうで、ほっとした。

そしてラドゥーは呟く。


「ただいま、我が家」


扉の向こうの廊下から、聞きなれた使用人の足音がこちらへ近づいてくる。夢から覚め、ラドゥーの日常(せかい)が始まる。




ガルド編、完。


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