表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
93/688

暗闇

「チェコ。

アースを浮かべておけ…」


ヒヨウが喘ぐように言った。

チェコは、雷を使うのかと思ったが、違っていた。


「さっき二つ頭を使ったな。

もしドゥーガが翼をたたんだら、その瞬間に二つ頭を唱えるんだ!」


「二つ頭?

雷じゃないの?」


「ドゥーガが急降下してくるスピードは、矢よりも早い。

雷などは当たらない。

二つ頭で逃げ切るより他はない」


そんなに凄いのか?

ぼんやりと思いながら、チェコは巨大な翼を見上げたが。


「来るぞ!」


ヒヨウが叫んでから、ドゥーガが翼をたたんで丸くなったことに気付いた。


「二つ頭!」


チェコの横に生えていた木が、一瞬で、小枝のように根元から折れた。


ドゥーガは、クマのような巨体だった。

はるか上空にいたため、もっと小さいのかと勘違いしていたのだ。


視界が真っ黒に塞がった。


ドゥ。


と、爆音のような羽音と共に、ドゥーガは羽ばたき、上空に跳んだ。


なんとか、チェコは助かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ