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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
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検索

「ふむ、検索してみよう」


堂々と宣言しているが、こいつアースだけ出していて、今まで全く事情を理解してなかったんだな…、とチェコはエクメルの性格を徐々に掌握しつつあった。


「そう言った細かい案件は、たぶんアフー相談室などに詳しいハズだ。


検索結果


質問


長文ですがよろしくお願いします。

私の友人の話で、決して私自身の事では無いのですが、偶然、二人の女の子と仲良くなってしまい、私はA子さんが、いいな、と思ったし、彼女もおそらく私の事が好きだと思うのですが、できれば、B子さんとも仲良くできたらいいんだけどな、と正直、思っています。

二人は友達なのですが、なんとか、上手くバレないように…」


チェコは、つい三人の愛の行方を聞いてしまったが、はっ、と我に返り。


「…あのね…、アクセル?」


「エクメルである!」


「そーじゃなくって…」


その時、ちさが聞いた。


「、、あ、の、男、、、鎧、骸骨、、の、中、動、け、た、、、な、ぜ?」


はっ、とチェコは驚き、


「そーだよ、それだよ!

エクメル、なぜ?」


「それは検索するまでも無い!

八侯暦一七五年版世界スペル全集を我エクメルは既にこの身に収めているのである。

スペル、呪力粉砕

二アースを使い、残りのアース一につき十秒間、呪術の効果を打ち消すことが出来る」


チェコは、愕然とした。


「俺…、そんなスペル、持ってない…」


チェコは、昨日までリコ村から一歩も出たことのない子供だったので、自分のウサギデッキに使うスペルカードの他は、普通のスペルランカーなら一枚ぐらいは持っているスペル無効化ですらスペルボックスに入ってはいなかった。


だが、ちさは言った。


「も、し、か、す、る、と、、ヒ、ヨ、ウ、、、持っ、て、いる、か、も、、」


ああ! と叫び、チェコはヒヨウのスペルボックスを開けた。


「あった!

あったよ、ちさ!

よか…」


チェコは、そのまま膝から崩れ落ちた。


「俺、パトスがいないと…、一アースしか出せないんだった…」


ちさが笑う。


「大丈夫、ち、さ、一アース、だ、せ、る、、」


「ちさちゃん!」


チェコは、ちさを抱きしめた。

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