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封印の嵐
ぐぬぅ…、とチェコは歯ぎしりをして、
「召喚、ウサギのチャンプ!」
と叫んだ。
が…。
アースは四つ消えるが、チャンプは現れない。
「くぁぁ…、またか…」
チェコは天を仰ぐが、ミカは爆笑した。
「可愛いウサギちゃんデッキが台無しねぇ…。
それで終わりかしら?」
「まだだよ!
ウサギの鎧、発動!」
チェコは、大声を出せばスペルが通る、とでも言うように声を張り上げた。
草原のウサギに、パワー一、タフネス二を増加するスペルが装着された。
「良かったぁ…。
通った…。
以上!」
ミカは舌打ちして、叫んだ。
「もう、九枚のカードを封印しているよ。
そして、もう一度、封印だ!」
うわぁ…!
チェコは叫んだ。
「ミカさん、いったい封印、何枚持ってるの?」
キャハハ、とミカは高らかと笑った。
「そりゃあ、相手の息の根を止められるくらい、よ。
以上!」




