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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
362/688

突入

まずい…。

間違いなくプルートゥは、ミカさんを使うだろう…。


ミカさんを助けなきゃ…。


チェコは思うが、あのプルートゥからミカを解放するには、ゴロタに勝ってもらう以外、なんの方法も思いつかない。


なにしろ、岩に叩きつけられ背骨が折れても回復してしまう、まさに魔人なのだ。


だが、ミカは鎧骸骨でチェコたちが絶体絶命の時、ちさちゃんを残して助けてくれた。


一人で渓谷を登り、カード三枚しか持たなかったチェコにも、ミカは惜しげもなく自分のカードでデッキを組ませてくれたのだ。


今度は俺がミカさんを救う番だ…!


チェコは、ギラつく頭で考えていた。


だが…。


あの化け物をどうやって倒せばいいのだろうか?


なんとかゴロタに接近させて、バリアーと衝突させるのか?


しかしプルートゥは、なにしろ死なないのだ。


もう一度、奴の体をボロボロにして、今度はスペル無効で再生を防ぐのか…。


いや、それでも…。


チェコは唇を噛んだ。


奴の持っている七八のアースの前では、一枚二枚のスペル無効など蚊が刺す程の意味も無い。

チェコのアースが切れた後で、プルートゥは好きなだけ回復スペルを使えば良いだけだ。


やはりゴロタに…。


チェコが逡巡している間に、プルートゥは大剣を再び赤く光らせると…。

やおら、ゴロタに向かって、突進し出した。


「あいつ馬鹿か?

あのバリアーを忘れたのか!」


タフタは叫んだが、チェコにはプルートゥが無策で飛び込むような奴では無い事は判り切っていた。


あの剣でバリアーを切り裂くのか…?


ゴロタのプラズム体が、白く輝く。


バリアーが広がっていった。


プルートゥは、一直線に、突っ込んでいった。


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