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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
259/688

質問

チェコは叫んだ。


「多産の女王、タップ!」


エクメルが、その声に割り込む。


「チェコよ。

実戦では、タップは出来ないのである」


「ええっ!

それじゃあ、俺のデッキの根底が崩れちゃうじゃないか!」


「タップ、ではなく、目的に合わせた行動を指示すればよいのである。

防御なのか、出産なのか、ハッキリした指示を出すのだ」


チェコは慌てて、


「出産、出産!

多産の女王、出産だよ!」


多産の女王が、蹲り、ぽとり、と2匹のウサギを産み落とした。


だが、相変わらずブーフは語り続けた。


「僕の命で、弟を救う…。

だが、そうすると、僕は、このもくじんさま…、への代価になる。


「代価になったら…、どう…、なるの」


もくじんさまは、含むように笑った。


「さぁねぇ、それはお前次第だ。

私に、より大きな力を捧げる手助けになるのであれば、私はお前と手を組むかもしれない。


子供よ…。

どうするのか、夜の開けぬ間に決めるのだ。

もし、この森に朝日が差すまで答えがなくば、その時は、お前と弟の死体が、麓の森で見つかる事になるだろう…」


僕は、息を飲んだ。


二人とも死ぬか、それとも弟が助かるのか…、それで無ければ自分が助かるのか、三つに一つ。


だが、二人とも死ぬという決断は無い。

どちらか、一人は助かるのならば、そうすべきだ…。


僕は聞いた。


「もし、助かったら、弟はどうなるの?

元通りになるの、

あの、変な唇は…?」


ハハハ、ともくじんさまは笑った。



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