表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
238/688

背後

「やばっ!」


チェコは髪の毛を、真上に伸ばす。


ブーフの頭を飛び越えながら、チェコはスペルを発動させた。


「バブル!」


ブーフの体を、丸くシャボン玉が覆いつくした。


怒りに目玉を見開いて、何か叫んでいるブーフを後に、チェコは上空に逃げた。


だが、ガルムは一直線にチェコを追ってくる。


「チェコ、アンマリ上ヘ行クト、木ノ枝ガナクナル」


「あっ、そうか…」


言ったものの、ガルムはピッタリと背後にいた。


ガルムの腕が、伸びてくる。


「くそっ!」


チェコは、自分の髪を、ナイフで切った。


すっ、と自由落下して、改めて髪を、斜め後ろに飛ばした。


ぐん、とチェコは飛翔して、素早くガルムの背後についた。


「エクメル!」


エクメルが、黒く輝くと同時に、黒球を打ち出した。


振り返ろうと動いたガルムの横っ腹に、暗黒波が刺さった。

ガルムが、吹き飛んだ。


落ちて行くガルムを見ながら、チェコは、


「あっ、ちきしょう、あと雷一発で倒せたかもしれないのに!」


「主よ、実戦では自分のターンは一瞬なのだ。

叫ぶ間に、撃つのなら、躊躇い無くスペルを発動させるのだ」


「うん…」


チェコは、墜落したガルムを追って、針葉樹の森の深みに消えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ