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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
225/688

魔物

「ボクハりぃん、てぃむる。

ほぁわん、てぃむるノ弟…」


真っ黒い少年が、ニカッと笑った。


だが…。


ぐがぁ…!


と、木の下から叫びが聞こえた。


「あっ!

忘れてた。

ウェンウェイさんが危ないんだ!」


弱い三日月の光の中、針葉樹の枝から、なんとか地上の有り様が見えた。

ウェンウェイは、なんと空中数メートルに浮かび、顔を真っ赤にして苦しんでいた。


殺し屋ピエロ、ブーフは、それを見てゲラゲラ笑っている。


「あれは、何の魔法だろう?」


「、、陰狼、、ウェンウェイの、、首を絞めている、、」


ちさが答える。


と、りぃんは、


「ボク…見セテアゲル…」


言うと、ふっ、とチェコとりぃん、は重なった。

チェコの体に、一瞬、電気のようなもの、が走り、


ふと、それが見えた。


「うわっ…!」


チェコは、小さく叫んでいた。

陰狼とは、狼の後ろ足を持った、二足歩行のバケモノで、五メートル近い上背があった。


今、陰狼は、人の手に近い、毛むくじゃらの手で、ウェンウェイの首を、ちょい、と摘まんでいるのだ。


「くっ…くそっ…、どうしたらウェンウェイさんを助けられるんだ?」


チェコは、怒りに震えた。


と、眠たげに、エクメルが言い出した。


「魔物を封じるには、三つの方法がある。

一つは、魔法陣に閉じ込めること。

二つは、呼び出している人間が持っている、契約の書を壊すこと。

三つは、より強い魔物により、追い払うこと、である」

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