ハンザキ
黒猫の攻撃を受け続け、まろびとの呪い攻撃も受けていたら、あっ、という間に負けてしまう。
だが、殺してはいけない敵召喚獣など、チェコは予想もしていなかった。
「チェコ、、どんどんダメージを受け続けるぐらいなら、呪いカウンターを受けた方がまし、、」
ちさが言う。
チェコは、うぅっ、と唸った。
それはそうなのだが…。
まし、ではあるが、それでは勝てない…。
「黒猫、二匹で攻撃、かな!」
チェコは二のダメージを受け、合計三ダメージになってしまった。
そして、呪いカウンターも一つ、乗っている。
「多産の女王、タップ。
ウサギトークンが二匹生まれる」
ウサギトークンは一/一のウサギだった。
「そして、怨霊、ダンウィッチの煙、山猿をタップして、エルミターレの岩石の効果で三アース発生。
召喚、ハンザキ!」
「ぬっ!」
と、まろびとは、七/七の召喚獣の出現に、息を飲んだ。
「いいかい、まろびとさん。
俺は別に、暗殺者なんかじゃないんだ。
だけど次のターン、俺は一気に押し潰すよ。
もし、痛いのが嫌だったら、投了するんだ!」
「信じないかな!
呪いが怖くてハッタリをかましてるかな!」
「あ、そう。
じゃあ、エルミターレの岩石は、多産の女王、タップ時に一アース発生。
森のリス、ウサギトークン二体をタップ、そして、ハンザキをタップして、俺の残り一アースで六アース、
ハンザキ二号召喚!」
「か、かなッー!」
まろびとは叫んだ。