紫
「召喚、森のりす!」
りすは一/一の召喚獣だが、木の実カウンターを三つ持っていて、一カウンターで一ダメージ、任意の相手に打てる。
カウンターを三つ失うと死んでしまうが、一アースでは優秀な召喚獣だ。
まろびとは、片刃剣を揺らしたが、攻撃は控えた。
だが…。
「召喚、黒猫、かな!」
なんと、まろびとの前に、漆黒の猫が現れた。
「へ?
この人も、スペルランカーなの?
でも、黒猫って、あんまり聞かないなぁ」
チェコが呟くと、
「黒猫は、紫デッキの召喚獣である。
黒猫が殺されるとき、殺した相手に呪いカウンターを一つ付ける、能力を持つ、のである」
エクメルが教えた。
「紫デッキ?」
チェコが驚いて叫んだ。
紫は、神の力を現す光と鏡写し、とも言われる悪神や、疫病の世界で、呪いや災いが攻撃手段となる、呪術的なデッキだった。
「呪いカウンターって、いったい何?」
「呪いカウンターは、タッカートラッテーロが使った毒カウンターと同じと考えてもいい。
十溜まると、負けになる、のである」
「え?
じゃあ、黒猫を殺しちゃあいけないの?
でも一/一だから、ブロックしたら、それで死んじゃうよね?」
「チェコ、、攻撃したら、、きっと、、黒猫で受けるつもりよ…。
攻撃は危ない、、」
「えー。
どうしようかな…。
飛行なら地上戦の召喚獣は手が出せないから…。
召喚、怨霊、黒一アース。
そして、召喚、ダンウィッチの煙、黒三アース。
それから、前のターンの俺のアースを使って、
山猿
二/二
樹上行動
を、召喚!」