表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
149/688

本来なら、石の墓地で休息するはずだったが、タッカーも眠ってしまったし、西側斜面の頂上で休むことになった。


「まぁ、もうそこが石の墓地だし、普通はここまでゴロタも来ない。

下の騒ぎも、どうやら収まったようだし、休むとするか」


ヒヨウはゴロンと、栗の木の根元に横になる。

チェコも、タッカーに釣られたか、既にトロトロしており、

うん…、とだけ言って、タッカーの横に丸まった。


数時間は眠っただろうか?


うううぅ…、と呻く声に、ヒヨウは目を覚ました。


何だ?


獣の声のようではない。

反射的にナイフを持ちながら身を起こすと、周囲を見回した。


平和な、正午頃の、陽だまりである。

ドゥーガも獣も、おおよそ、この時間には動かない。


横では、チェコがぐっすり眠っていた。


と…。


チェコの横で、タッカーが、苦しそうに唸っていた。


「どうした!

タッカー!」


ヒヨウの騒ぎで、チェコも目を覚ました。

見ると、タッカーが、真っ青な顔をして、苦しんでいる。


「ど! どうしたの、タッカー兄ちゃん!」


チェコがタッカーに抱き付くように、とりすがるが、

ヒヨウが、困った顔で言った。


「それが、チェコ。

タッカーの奴、お前の鎖帷子を着てしまったようなんだ」


「へっ!」


チェコは叫ぶ。

気がつくと、チェコは素裸だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ