表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
142/688

下水道

チェコは、ゲラゲラとバカ笑いをして、


「石なんて、下の土が流れちゃったら、粉々だよ!」


ははは、とタッカーは愛想笑いをして。


「あのね、コクライノには下水道があるから、下の土は流れないんだよ」


チェコは、キャッキャと笑ったが、タッカーとヒヨウが笑っていないのに気がつき…。


「げす…井戸?」


チェコとタッカーは見つめ合い、


「チェコ、下水道って知らないのかい?」


タッカーが聞くと、チェコは目を丸くしたまま、コクン、と頷いた。


「雨水はな、チェコ。

専用の排水溝から、地下に掘った大きな管、まあ川だな、に流れて、そこからコクライノの畔を流れる遠吠え川に、直接流れて行くんだ。

だから、サンマントルの丘は、千年間、形が変わっていない」


ヒヨウの説明に、チェコは驚愕の叫びを上げた。


「地下を川が流れているのか!」


スッゲー、と叫んだチェコだったが、んっ、と首を傾げた。


「でも、それって井戸とか掘るんだから、リコの村にもあるんじゃないの?」


タッカーは、頭を掻きむしり、


「井戸と下水道は違うんだよー!」


「えっ、何が、どう違うの?」


そう聞かれると、タッカーも口ごもる。

ヒヨウが、


「地下水は、大地に降った雨水などが、長い年月をかけて地下を流れていく。

概ね、砂などの層が地中にはあって、上手く、その上に井戸を掘ると、地下水を汲む事ができる。

それが井戸だ。

下水は、水を地下に作った穴の中に流す。

だから、道路沿いに作られている。

人が目的を持って、作ったんだ」


チェコは、うーん、と腕を組んで考えていたが、おおっ! っと顔を輝かせ、


「つまり、水道って奴でしょ!」


と、叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ