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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
124/688

出発

「うぇー!

冥府のカードか!」


宝物庫の外にいたタッカーとヒヨウは、チェコが見せたスペルカードに驚愕した。


「えへへ、

凄いでしょう!」


チェコは満面の笑みだが、タッカーは気の毒そうに、


「だけどさぁ、チェコ。

君って、緑のアースが、しかも一つしか出せないじゃん?

これって、六アース必要なカードよ?」



「エッヘッヘ」



チェコは得意満面にアースを出した。

黒ずんだ緑のアースが二つ、浮かんだ。


「えー、どうしたの、これ?

そんな急にアースが増えるわけ無いでしょう?」


チェコは、素肌に付けた鎖帷子を見せた。


「ええっ?

これがチェコの体のアースバランスを調節して、二アース出せるようにしているの?」


「あ、ん…、えーと…」


チェコは、指先でエクメルを突いた。



「本来あるべきアースを…」


エクメルの言葉を、チェコは器用に、自分の言葉に乗せるように話していく。


「…正しく引き出す魔具であり…」


つらつらと、エクメルの説明を、チェコはさらり、と自分の口で語った。


「へー、凄いねぇ、これ。

羨ましいなぁ、いいなぁ」


チェコは、絶頂に得意だったが。


「さぁ、パトスが待っているぞ。

イヌワシ峠に向かって出発しよう」


ヒヨウが声をかけ、三人は村を出るべく歩き出した。



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