表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
118/688

秘密の宮殿

宮殿、といっても、木の板の壁と、草を葺いた屋根の平屋の建物しかなかったが、タッカーの案内で燃えた家屋の間を縫って歩くと、すこし広い庭を持つ建物が現れた。


とはいえ、リコの村でも、ちょっと物持ちの家ならば、このぐらいの庭はあるようなものだ。

生垣の木が並んだ中に、子供が走れるほどの広場があり、何本か花をつける木が植わっていた。


タッカーは歩いていくと、一番奥のサンザシの木の下に進んだ。


木の幹に手をつけて、


「発動! セサミ!」


とアースを浮かべながらスペルを発動させる。

サンザシの木が、縦に二つに割れて、その中心に入り口が現れた。


「さぁ、入って」


チェコたちが入ると、そこは、まさに宮殿の広間だった。


二、三百人が一堂に会せる天井の高い会場であり、木造の様で、荷馬車がすっぽりと収まりそうな太さの柱が、何本も建っていた。

奥は、何段か高くなっており、鮮やかな緋色のタベストリーが飾られている。


「ひゃぁ! こんなん、なってんだ!」


チェコは驚いて見まわすが、タッカーが呼んだ。


「チェコ、宝物庫はこっちなんだ。

でも、入り口までしか案内できないんだよ、僕は」


と、タッカーは歩きながら説明した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ