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謎の声
「属性分解かぁ…」
チェコは、タッカーのスペルカードを見せてもらっていた。
確かに、今までチェコは見たことがない緑色の文字でスペルが書かれていた。
「あっ、
赤なら赤い字、光りなら光る字で書かれている、ってこと!」
「理屈の上ではな。
光りのカードや冥府の黒カードは、ほとんど見たことは無いな」
タッカーは興奮し、
「ああ!
僕見たことがあるんですよ!
コクライノのカードショップで、一度、大天使の召喚カードが展示してあったんだ。
白く光る文字で書いてあったの!
あんな強いカード、使ってみたいよねぇ、
召喚! 大天使! とかさ」
チェコも、カッケー! と大盛り上がりだったが、
「おい…」
と、野太い男の声が、三人の背後から急に投げかけられてきた。