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スペルランカー  作者: 六青ゆーせー
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「チェコ、伏せろ!」


ヒヨウは弓を構えた。


口を開いた高さだけでも、チェコよりも大きく、顔全体は、ちょっとした一軒家ほどもある。

それは、魚、のようだった。


チェコは、動かない。

いや…。

動けないのか…。


「チェコ、しっかりしろ!」


とヒヨウは叫ぶが、しかし…。


矢を射ったところで、この巨大な魚に、どれだけのダメージがあるものか、心もとなかったが…。


それでも、チェコの気さえしっかりしていたならば、そのタイミングでスペルを撃てれば、何かしらの反応は引き出せる可能性は十分にあった。

まして、雷はチェコの得意のスペルで、水生動物には、十分な効果があるはずだった。


だが、チェコが、動けないでいる…。


あれではーーー。


唇を噛み締めたヒヨウの目の前で、チェコは、魚の顔を、手でパチパチと叩き始めた。


「チェコ?」


チェコは振り返って。


「この子、大人しい子、みたい…」


ヒヨウとタッカーは、言葉を失った。

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