時計
こんにちは。多くの作品から、お手に取って頂き、ありがとうございます。今回初めて、投稿させて頂きます。
何かと至らない点もあるかと思いますが、宜しくお願いします。
テーマ「時計」
※Rの着く描写はございません
どうしよう…。彼女が来てしまう。
一人焦る僕を置いて、彼女は進み続ける。
チクタクチクタク…
今度こそ、ちゃんと挨拶するぞ
後、3秒…2秒…1びょ…
「こんばんは!!」
彼女は少し笑いながら、手を振ってまた去っていった。今度は、噛まずに言えたみたいだ。
彼女が僕の前にいる時間、僅か1秒…。
ただ、その1秒を待ち遠しく、僕はまた動き続ける。
チクタクチクタク…
「ママ〜」
「ん?どうしたの?」
「この時計、こわれちゃってるよ〜」
「あら、本当!?針が一つしか動いてないわね…新しいのに買い替えよっか!」
「うん!! あのね、今度の時計はぴんくがいい!!」
「ふふ、イイわよ。じゃあ、ピンク色にしよっか!!」
…………
僕は動き続ける。チクタクチクタクと彼女に逢うために…
チクタクチク…タク…チク…タ…ク……
「あっ、ぜんぶとまっちゃった」
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
少しでも、お気に召されたのなら、大変光栄です。
もし、何かございましたら、コメント等宜しくお願いします。
ありがとうございました。