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派遣、恋に落ちる  作者: 竹子


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第70話 : ghost

週末。神城は、凛を含むバイト仲間と、環奈を加え、絶叫系で有名なテーマパークに来ていた。

そして、その場には、なぜか幼馴染の麻奈の姿もあった。

彼女は神城に「次に凛がいるバイトの集まり」がいつあるかを尋ね、その情報を聞き出すと、「私も行く!」と半ば強引にコンタクトを取ってついてきたのだ。

現地で合流すると、神城は麻奈を「地元の幼馴染です」と紹介した。環奈と凛は笑顔で歓迎したが、翠だけは、麻奈のことを初対面からわずかに睨んでいた。


パーク内のジェットコースターはどこも混み過ぎており、2時間待ちがほとんどだった。

「せっかく来たのに、待ち時間だけで終わりそうっすね……」と神城が困ったように言った時、環奈が明るい声で提案した。

「じゃあ、まだ待ち時間が短いお化け屋敷に行こうよ!絶叫系よりはすぐに乗れるでしょ?」

みんなは「いいね!行こう!」と賛同した。翠も「ふん、お化け?余裕よ」と強がっていたが、足元がわずかに震えているのを神城は見て取った。

お化け屋敷は2人ずつ入る形式だった。公平を期すためのルーレットの結果、ペアは以下のようになった。

1. 凛と環奈ペア

2. 石田と麻奈ペア

3. 神城と翠ペア


1. 凛と環奈ペア

悲鳴を上げながら進む凛の隣で、環奈はなぜかずっと童謡を歌っていた。お化けが出てくるたびに、環奈は指を差して高笑いをし、「あ!出てきた出てきた!」と大喜び。お化け役の人も、動揺し、戸惑っている様子だった。


2. 石田と麻奈ペア

麻奈は、再会した神城への気遣いもあり、石田に色々な話題を振って、場を盛り上げようと必死だった。しかし、石田は全ての質問に「そうですね」「へえ」と淡々と返すので、麻奈はすぐに話題作りに困り果てた。

「無理に話さなくても大丈夫ですよ」と石田は言った。麻奈は「あ……わかりました」と、気まずそうに沈黙した。何も感じていない石田と、微妙な空気に耐えかねている麻奈という、対照的なペアだった。


3. 神城と翠ペア

いよいよ神城と翠の番になった。扉が開いた瞬間、普段強がっている翠が、珍しく神城の胸に飛び込んできた。

「おい、翠。どうした?」神城は驚いた。

「いつものお前なら、『余裕よ』って言って、お化けの前に飛び出て脅かし返したりしそうだけどな」

神城の皮肉に対し、翠はいつものように蹴りを入れてくるのかと思いきや、そのまま泣きじゃくりながら神城の後ろに回り込み、背中におでこをつけて服を強く掴んだ。

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