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2話 第3魔導原子炉

読んでいただきありがとうございます!




車を走らせているところで


「ねぇ、さっき重要な任務って言ってたけどどんな任務なの?」

リンが言った言葉に対して僕は驚く。

本部から前日に任務内容が来ているはずなのだが何故かリンは任務内容を理解していない。

流石リンだ。


「お前、本部から任務内容聞いてないのか?」


ロイも流石にその発言に対しては呆れではなく驚きの声が出ている。


「僕はあの時不思議そうな顔をしているリンを疑問に思っていたけどまさか...」


「任務内容を知らないなんて..」


僕はそう言いながらリンの顔を見るがそこには間違いなく反省は見えない。


「てへっ」


ロイも僕も怒りそうになっていた。

しかし知っておかないと任務に支障が出る可能性が高いため伝えた。


「今回の任務は敵を倒すことではないんだ」


「今回の僕たちの任務は防衛任務だ」

僕は言う。


「何を防衛するの?」


リンが聞いてくる。


「第3魔導原子炉だよ」


「魔族の国であるガルア王国がそこに来るかもしれないんだ」


「魔導原子炉って何それ?」


僕とロイはその言葉を聞いた瞬間に驚く。

任務内容を知らなかった時よりも。


「おいおいそれは流石にやばいだろ」


「お前、軍の育成学校で習っただろ」


ロイの声は呆れでも怒りでもない。

焦りの声となっていた。


「忘れた。」


堂々答えるリンに対してリンの隊員資格をなくして学生からやり直した方が良いのではないかと僕は思う。

しかし今それをすることはできない。

そのため説明する。


「たとえばこの車や、生活におけるあらゆる機械、戦闘で使う、魔導銃マジックシューターなどの魔導武器全てに使われるエネルギーそのことを魔導エネルギーという」


「それは知ってるよな?」


「うん」


その言葉に対して少し安心感が出る。

それすらわからなかったら帰らせるべきだと思ったからだ。

僕は何も感じない顔をしてリンに説明をする。


「そしてその魔導エネルギーを作っているのが魔導原子炉だ」


「もちろん例外はあるが基本的に魔導エネルギーが無ければ人族は、魔族と戦うことができない」


「そのため魔道エネルギーを作っている魔導原子炉がないと人は戦えないということだ」


「そしてこの国にある3つの魔導原子炉の内の一つである第3魔導原子炉を守ることが僕たちの任務だ」


「1つ質問なんだけどさぁ、なんで第3魔導原子炉なの?」


「別に第1でも、第2でも良くない?」


「それはそれぞれの原子炉の位置が関係しているんだ」


「まず第1はエルブンド王国の中心部である王都にあるんだ」


「そして第2は王国の東側、第3は王国の西側にあるんだ。」


「ガルア王国は、エルブンド王国の西側にあり攻めやすいためくるなら第3魔導原子炉に来る可能性が高いと軍は思ったわけだ」


「近い方が色々メリットがあるしね」


「そうなんだ」


リンもその回答に対して納得した様子だ。

僕はまだ戦闘をしていないのにとても疲れてしまった。

 








「あ、そういえばなんだけどさ、ライア領侵攻作戦が失敗したらしいんだよね」


リンが急に真面目な話をする。


「ライア領といえばガルア王国の一番東にある領ことか」


リンとロイの言葉を聞いて驚く。

ライア領は国が色々な資源などがあると見てかなり大掛かりな作戦を行っていたらしい。

人員もかなり割いていたはずだ。

それなのに敗戦するとは驚きだ。

本当に敗戦したのか疑ってしまう。


「本当に作戦は失敗したのか?」


「あぁ、なんでもたった一人の魔女によって兵のほとんどが殺され撤退したらしい」


しかしあそこはこの戦争で勝つには必要不可欠だ。

また作戦は再開することになるだろう。

しかし、エルブンド王国が人員をかなり送ったはずなのに、それに勝つとはよほど相手に優秀な魔族がいたのだろうか


「そこまで強い魔女となると、貴族...いや、王族の可能性もあるな」


ロイに言われてその可能性が高いと感じる。


何故貴族、もしくは王族の可能性が高いのか説明しよう。

研究によって元々魔族の祖先も人族だったのではないかと言われている。

ある時、人族の貧民街にいる孤児が突然変異によって魔族が誕生したらしい。

そいつがすべての始まりの魔族ネチュフォロ。

そこから魔族はどんどん増えていったらしい。

理由は不明だ。

そしてネチュフォロは今もこれからも恐らく最強の魔族だ。

本人はとうの昔に死んでいるが、そのネチュフォロの直系の子孫にあたるのが今のガルア王国の王族たち。

そしてその親戚に当たるのが貴族らしい。

当然ネチュフォロの血を引いているためとてつもなく強いらしい。 


「もしそいつが来るならかなりやばいかもしれないな」


ロイのその言葉を聞き少し不安になってしまう。

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