1.始まり
初投稿です。よろしくお願いします。
死んで殺して赤色。
死んで殺して赤色。
ただ、青空の下で、ずっと赤色を出し合っていた。
殺して、
覚えているのはこれくらいで、
死なせて、
ようやく青空の下から帰れたときには、
殺されて、
空の青色を忘れて、
綺麗だった。
赤色しか見えなかった。
生きた心地がしなかった。
見たくない。
戦友と生きれた青色はなかった。
戦友が散った赤色が目に残る。
白も黒も、
どれだけ空を見上げても、赤と青の違いなどありはしなかった。
そのうち、赤色もわからなくなった。
これしかない。
赤色の確認をした。
空を見た。
少しだけましな色をしていた。
綺麗だ。
***
わからない。
父様が言う綺麗も、母様の可憐も。
父様が言う瀟洒も、母様の貞淑も。
わからない。
空も木も火も花も、
土も服も髪も、
ただ、命は、生と死はわかった。
楽しかった。
無様も、醜悪も、
低俗も、淫蕩の、
最後になにもできずにでる絶望も、
生存欲求も、
憎しみも、
命乞いも、面白かった。
そうしていると赤い人がたくさん来た。
青になった。
黄色い人も来た。
黄色のままだった。
みんなうすよごれた青になった。
***
赤を見て、青を思い出すしかないのに、
***
灰混じりの汚い青しかなかったのに、
***
あの時の空みたいな、
***
水の中でしか見たことない、
向こう側の、
青があった。