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第16話 魔族

すみません。更新できていたと思っていたのですが、できていなかったです。

金曜日に一章が終わります。


 ミアたんの方へ駆け寄り、抱き着く形で光矢ライトニング・スピアを回避する。


(こんな魔法を使うなんて……)


 人を殺すために生み出された魔法である光矢ライトニング・スピア。殺傷魔法の中では、一番簡単な魔法であるけど、人を殺す魔法であることには違いわない。


 剣を引き抜き、辺りを警戒する。すると、目元が見えないほどの長髪男子が目の前に現れる。


「あれを避けるなんて、さすがだね」

「お前、誰だ?」


 疑似空間に来るまでは何とも思わなかったが、今は違う。こいつからは、禍々しい雰囲気を感じる。


「確か、Cクラスのリュ・シュトル」


 俺たち三人は、リュの問いに首を傾げた。


「まあそんなことはどうでもいい。お前たちを倒して俺たちCクラスが優勝する」


 そう言ってきた瞬間、光矢ライトニング・スピアを放ってきたため、剣で上空に弾く。


 その時、リュはミアたんの真横に立っており、手元で持っている短剣で首元を切り裂こうとしていた。


(やばい‼)


 すると、クレアがミアたんに対し、風魔法で無理やり突き飛ばした。


「ナイス」

「え、えぇ。でも、今この人は……」

「多分、クレアの考えは会っているよ。こいつはミアたんを殺そうとした」


 俺たちはすぐさまミアたんの元へ駆け寄り、態勢を立て直す。


(どうする……)


 リュが殺そうとしてきているのに対し、俺たちは殺す意思がない。この差は致命的である。


 すると、満面の笑みを浮かべながら言った。


「そんなに警戒しなくていいじゃん。クラス対抗戦を楽しもうよ」

「……」


(楽しめるわけないだろ)


 はっきり言って、ラビットオールドや流青洞の敵よりも数段やりづらい。


「まあいいや」


 リュは手に持っている短剣で攻撃を仕掛けてきたため、鍔迫り合いを繰り広げる。


「仲間はどうした?」

「あ~、そんな奴もいたなぁ」

「は?」

「まあ、そこらへんで寝ているよ」


 ジリジリと力負けをしてきて、態勢が崩れていく。


(クソ)


 防戦一方になっている時、ミアたんが補助魔法をかけつつ、クレアがレイピアで援護をしてくれて、状況が五分になる。


 そして、リュの態勢が少し崩れたのを見逃さず、頬にかすり傷を与える。


「え……」


 頬から紫色の液体が流れ始めて、俺たち三人は目の前で起きていること驚きが隠し切れなかった。


 先ほどまでとは違い、全員が警戒心を高めてリュのことを見つめる。


「お前……」

「え?」


 リュが頬を触ると、納得したような表情をした。


「あぁ、バレたか」


 俺たち三人が首を傾げていると、リュの体から魔族へと変化していった。その後、ため息を吐きながら言った。


「フレード家のお前。一度だけ忠告をしてやる。そこにいる女さへ渡せば殺さないでやる」

「……」

「命は大事にした方がいいぞ?」


 俺は後ろに立っているミアたんとクレアのことを見ると、不安そうな表情をしていた。


(ここで見捨てる?)


 そんな選択肢があるわけない。


「まあ、そういう判断をするよな。じゃあ死ね」


 先ほどまでとは比べ物にならないほどの速度でこちらへ近寄ってきて、攻撃を仕掛けてくる。


 俺は瞬時に剣で防御に走るが、間に合わずに木へ叩きつけられる。 


「お前も殺すつもりはなかったけど、見られたからには殺すしかないな」


 そう言って、クレアとミアたんのことを殺しにかかる。


(まずい……)


 とっさに二人の前に立つと、胸元を切り刻まれる。


「リアム‼」


 クレアがこちらへ近寄って来る。ミアたんも続くようにこちらへ駆け寄って来る。


「バカ、俺よりも自分の命を心配しろ……」

「で、でも……」


 俺たち二人が話しているのに対し、リュは笑い出す。


「これが人間の情ってやつか。まあここでお前たち三人を殺すから関係ないけど」


 そして、リュが俺へトドメを刺そうとした。


「ダ、ダメ‼」


 クレアが叫びだしたとき、目の前で金属音がした。


「エ、エイダン?」

「結構やばそうだな」


 エイダンともう一人のBクラスの人がリュと戦闘を繰り広げている時、残ったBクラスの人が俺に回復魔法をしてくれて、徐々に傷がいえてくる。


「流石にめんどくさいな」

「お前は黙って死ね」

「は? 人間風情がでしゃばるなよな」


 エイダンとリュの戦闘が徐々にヒートアップしていき、Bクラスの人が対応しきれなくなる。


 すると、エイダンの状況も不利になって行く。


「結局は人間。俺たち魔族に勝てるわけがない」


 防戦一方になっている状況で、エイダンが隙をついて距離を取った。すると、エイダンは俺の方を向いていった。


「休んでいてくれって言いたいところだけど、お前の力が必要だ」

「あぁ」


 俺も立ち上がり戦闘態勢に入る。


「あ~あ。こんなに人がいるなら、さすがに本気を出さなくちゃだわ」


 そう言った瞬間、リュの体から翼が生え始め、完全な魔族へとなって行った。

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