第76話 ミーアと使い魔 ②
『僕の分身!名前を付けてくれる?』
「………?名前?ですか?」
『そう!カッコいい名前をお願いね!』
「う〜ん?女の子ですか?」
『魔物だから中性的だけど、性格?は女の子寄りかな?』
「そうですね~?それじゃぁ、妖狐でどう?ビャッコ様と同じで東洋の狐様の名前よ?」
赤毛の子狐を見つめながら聞いてみる。
『………フミャ?』
子狐様、貴方、猫みたいな鳴き声なんですね?
「決めた!貴方は『ヨウコ』!」
軽く首を傾げる子狐ヨウコ様。
直後、眩い光が私達を包んだ。
「?あれ?今のは?」
『ミーア様、よろしくお願いします!』
「あら、貴方も話せるのね!よろしくね!」
『ミーア様の使い魔になって、話せるようになりました!』
『ヨウコの能力は僕と同等だからね!ミーアが天寿を全うするまで一緒だからね!』
「あら、嬉しいわね!何かビャッコ様の能力と違うところはありますか?」
『僕と違う所は、変身できないのと力を他人に分け与えられない所かな?』
「他人ってことは、私には出来るのかな?」
『ミーアとヨウコは共有出来るよ!』
「ビャッコ様の力は、どうやって他人に分け与えるのですか?」
『僕を倒して触れる事で新しい力を得られるのさ!』
「あっ、だから、私、さっきから………
あれ?もしかしてビャッコ様に触れるだけで良いんですか?」
『そうだよ〜!僕に触れられたのはミーアが初めてだよ!』
あ〜っ、てゆうことは、モシカシテ………?




