第72話 戦力 ④
初めての、魔力を使った戦闘訓練。
その相手が、狐?ってどうよ?
しかも、全く敵わないって何なのよ!
確かに、初めてまともに使うよ魔力。
それでも発動すらさせてもらえないって………
力の差がありすぎるんですけど?
対して、楽しそうに舞い踊る?狐様。
魔法も当てられずに、剣でも歯が立たない。
3回程私が気絶したところで、終了のお知らせ。
くっ、悔しぃっ!
『ハッハ~、楽しかった〜!ミーアは強いね〜?』
「………嫌味ですか?」
『そんなことないよ〜、僕の攻撃を何度も防いでたでしょ!それに、何ですぐに復活出来るのかな?それも、何回でも?おかしくない?最後の一撃なんか、手加減なしだったんだけどな〜?』
「へっ、ソウナンデスカ?」
ボケる私。
『そうよ、普通ならバラバラになってるわよ〜?』
お〜怖っ、やめて欲しいわ。
「ところで、狐様、」
『ビャッコと呼んでくれる?』
「ビャッコ、ですか?」
『そう、東洋の狐の呼び名よ。格好いいでしょう?』
「では、ビャッコ様、貴方の本当のお姿は何なのですか?」
『ざんね〜ん、教えられません。知りたかったら僕を倒して下さいね?あと、そんなにかしこまらないでもらえるかな〜?普通に話してくれるかな?』
「わかりました、次は必ず倒します!」




